まるで別物の走り! ヤマハの“冒険バイク”「テネレ700」が5年ぶり大刷新 “敷居の高さ”を払拭した新しい電子制御の内容とは
オフロード走行を考慮したディテール
オフロードでの走破性に優れたアドベンチャーバイクとして注目を集めるヤマハ「テネレ700」が、2025年にモデルチェンジを果たして新型へと進化しました。果たして新型はどんな実力の持ち主なのでしょうか? ワインディングや林道でチェックしてみました。
「テネレ700」の初代モデルが発売されたのは2020年のこと。アドベンチャーバイクの中でも特に優れたオフロード性能を持つモデルとして、世界中で高い評価を獲得してきました。
初代モデルはABS以外の電子制御デバイスをほぼ備えておらず、それでいてオフロードでも優れたトラクション性能を実現していたのが高評価の要因。“CP2”と呼ばれる270度クランクを持つ2気筒エンジンが、良好なトラクションの源となっていました。
というのも、この270度クランクの2気筒というエンジン構成は、ヤマハがパリ・ダカールラリーに向けて研究開発していたファクトリーマシンがルーツ。砂漠でのトラクション性能に優れることから市販車へとフィードバックされ、いまやアドベンチャーバイクの2気筒エンジンでは主流となっています。
モデルチェンジした新しい「テネレ700」は、この素性のいいエンジンに電子制御スロットルやトラクションコントロール機構を搭載。走行モードの切り替えにも対応するなど、乗り手に対するフレンドリーさが増しているのが特徴です。
そのルックスは、フロントに4つ並ぶLEDライトが、従来の丸型から角型に。より精悍なフェイスとなりました。シートも前後に分割された構造だったものが、オフロードバイクらしい長く伸びた一体型へと変更されています。

ライダーとのインターフェイスも一新され、メーターパネルは縦型の6.3インチフルカラー液晶に。その上には、アクセサリー類を装着可能な便利なバーも備わっています。ウインカーなどのスイッチ類も、近年のヤマハ車に採用されているものへと変更されました。
オフロードでの走破性を重視したフロント21インチ、リア18インチのホイール径は従来のまま。ただし、サスペンション性能はブラッシュアップされていて、43mm径の倒立フロントフォークにはプリロード調整機構が追加されています。リアサスペンションはストローク量がアップし、減衰特性も改められました。
細かい部分では、ステップがより幅の広いものとなり、オフロードでのコントロール性がアップ。クラッチワイヤーの取り出し部がオフロードブーツを履いても当たらない位置へと変更されたほか、サイドスタンドスイッチも丸太や岩に乗り上げても接触しないような位置へと変更され、さらにカバーが装着されています。
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