待望の“ソフトトップ×2リッター”は大正解! 1.5リッター車オーナーが感じた「マツダ スピリットレーシング・ロードスター」の衝撃と「12R」の“落とし穴”
回すほどドラマチックながら“全部載せ”には落とし穴アリ!?
続いて、「MSRロードスター 12R」に乗り換えます。コチラは始動した瞬間からエンジンの存在感を強く感じられ、特別なクルマでることを痛感させられます。
アフターパーツのフジツボ製チタンマフラーが装着されていたのも大きいのですが、低速域から「空気をいっぱい吸って、いっぱい排気している」というエンジンの呼吸が強く感じられます。
エンジン回転計には、最高出力の発生回転数である7200rpmのポイントに三角の印がつけられて、そこを目がけて低いギアで加速していくとエンジンサウンドがよりイキイキとしてきて、徐々にパワーも盛り上がってきます。
高回転型の自然吸気エンジンらしい加速フィールは、今ではあまり味わうことができなくなったドラマチックなものです。
さらに加速だけではなく、減速時にもエンジンのよさを感じられるのも印象的。軽量になったフライホイールとヒール・アンド・トゥ時の回転上昇をアシストしてくれる制御のお陰で、エンジンはコーナー進入時に気持ちよく吹け上がり、ブリッピングもバシッと決まります。
パワーアップしているのはもちろんのこと、コントローラブルで“ツキ”がよくなったのもこのエンジンのポイントです。
ただし、「MSRロードスター」の方がいいなと感じるポイントもありました。それはコンフォート性能です。
どちらも路面への追従性やタイヤからのインフォメーションという意味では満足できる仕上がりですが、「MSRロードスター 12R」では突き上げ感が気になるケースが多く、サスペンションが若干、ピーキーであると感じました。

これは、アフターパーツの「スポーツアライメントキット」による影響と思われますが、同キットに含まれる強化ブッシュが「ロードスター」の美点であるしなやかさを失わせているのではないか? と思います。もしアフターパーツを選ぶのであれば、単に“全部載せ”にするのではなく、吟味する必要がありそうです。
* * *
「MSRロードスター」は特別な存在だからこそ、「NR-A」オーナーとしてはどうしても厳しい目で見てしまったのですが、今回の試乗でソフトトップ×2リッターエンジンは「選択肢として大いにアリ!」と実感しました。
マツダは現在、「MSRロードスター」の第2弾を検討中とのことですが、今回のファーストモデルからどのように進化を遂げるのか、楽しみに待ちたいと思います。
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