マツダ広島本社でおしゃれなクロスオーバーSUVを実車展示! 最新モデルへと続く「CX」シリーズの源流「CX-7」ってどんなクルマ?
「CX」シリーズの源流を展示した狙いとは
マツダは広島県府中町の本社ショールームに期間限定で「CX-7」を展示中です。2006年の発売当時、「時代を先取りしすぎた」とも評されたこのモデルは、スポーツカーの血を引く異色のSUVでした。どんなモデルだったのでしょう?
今回の本社ショールームでの展示企画は、「CX-5」の最新モデルが日本で発表されたのに合わせ、マツダのSUVが歩んできた進化の歴史を来場者に体感してもらうことをねらいとしています。
複数のモデルが展示されるなか、ひと際異彩を放っているのが“ラディアントエボニーマイカ”という深みのあるボディカラーをまとった国内仕様の「CX-7」です。
今回、展示された「CX-7」は、マツダの総務部ヘリテージ車両継承・レストア推進チームが主体となり、本社工場の車体製造部プレス課、第一車両製造部第2塗装課、そして人材開発推進グループ卓越技能研修チームという、マツダのものづくりのスペシャリストたちが部署の垣根を越えて協力し、新車さながらの美しさにまで磨き上げたレストア車両です。
なぜマツダは、今回、そんな「CX-7」を本社ショールームに展示したのでしょうか? それはこのモデルが、現在のマツダのグローバル戦略を支える「CX」シリーズの源流であり、挑戦の歴史における第一歩を記したモデルだからです。
「CX-7」が日本で発売されたのは、2006年12月のことでした。「東京モーターショー2005」に出展されて注目を集めたコンセプトカー「MXクロスポルト」のデザイン思想をほぼそのまま受け継ぐ形で市販化されました。
SUVといえば、当時の日本では悪路走破性を重視した武骨なクロスカントリー車か、実用性を第一に考えた四角いファミリーカーが主流の時代。そんななか、マツダの「MXクロスポルト」は、スポーツカーの躍動感とSUVの機能性を高次元で融合させた、全く新しいスポーツクロスオーバーSUVでした。

最大の特徴は、ひと目で他のSUVとの違いが分かるスタイリッシュなプロポーションです。まず目を惹くのが、65.6度という大きく寝かされたフロントウインドウです。一般的なSUVでは考えられないほど強く傾斜したウインドウは、マツダのピュアスポーツカーを想起させる走りの印象をSUVのシルエットに融合しています。
さらにボディサイドでは、大きく張り出した立体的かつ力強いフェンダーが印象的。足元の踏ん張り感を強調し、光と影のコントラストをボディ側面に描き出しています。
当時のSUVの常識を打ち破る、精緻につくり込まれたこのフォルムは、後のデザインテーマである“魂動(こどう)-SOUL of MOTION-”につながる躍動感と美しさをハイレベルで体現していました。
インテリアでは、ドライバーを包み込むようなスポーティなコックピットデザインが印象的。高い位置に配されたセンターコンソールやホールド性に優れるシートなど、乗り込んだ瞬間に走りのよさを予感させる仕掛けが随所に施されていました。
●「マツダスピード」ゆずりの2.3リッター直噴ターボを搭載
「CX-7」がその美しい見た目以上に衝撃を与えたのが、圧倒的な動力性能です。
最高出力238ps、最大トルク35.7kg-mという、当時の3リッターV型6気筒自然吸気エンジンを凌駕するスペックを誇る2.3リッター直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載。このエンジンは、当時のマツダ高性能モデル「マツダスピード アクセラ」や「マツダスピード アテンザ」に搭載されていたものと基本的に同じユニットで、その圧倒的な力強さでクルマ好きを魅了しました。

SUVということで、トルク特性が扱いやすいマイルドなものに最適化されていたものの、2000回転という低回転域からフラットで厚いトルクを発生。車重1.6トン超のボディを力強く加速させました。
トランスミッションには、手動変速モードつきの6速ATが組み合わされ、ダイレクト感のある俊敏なギヤチェンジが“人馬一体”の走りを支えました。
駆動方式には、走行状況に応じて前後輪のトルク配分を100:0から50:50まで自動的に最適制御する“アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステム”を採用。205mmの最低地上高により、SUVならではの悪路走破性と雪道などでの安定性を担保しつつ、舗装路ではスポーツカーさながらのオンロード性能を誇りました。
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