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基準車のMTを移植しただけじゃない! 日産 新型「フェアレディZ NISMO」に追加される6速MT車が“特別仕立てのスポーツカー”である理由

市場からのニーズの高かった「NISMO」のMT車

 日産自動車は富士スピードウェイで開催された「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2026」の会場において、2026年夏に発売予定の新型「フェアレディZ」の実車を初披露しました。

 変更点が多いのは基準車と呼ばれるスタンダードモデルですが、ハイパフォーマンスモデルである「フェアレディZ NISMO」でも大幅な変更が予定されています。その最大のトピックは6速MT仕様の追加。これまでトランスミッションがATのみだった「NISMO」にMTが追加される理由と、ただのMTではないスペシャルなポイントについても深掘りします。

「フェアレディZ NISMO」の開発コンセプトは“Buddy on Track=サーキットでの相棒”。サーキット走行時の速さを優先し、これまでは9速ATのみの設定となっていました。

 しかし、ハイパフォーマンスモデルである「NISMO」に対しても、「3ペダルMTをラインナップして欲しい」というニーズは多かったとのこと。「フェアレディZ」は、速さはもちろんのこと、ハイパワーのFRという希少なパッケージだからこそ、より操る喜びを楽しみたいという声が多く集まっていたのです。そんな市場の声が、今回の商品改良でフィードバックされることとなりました。

 ちなみに、今回のマイナーチェンジモデルは、基準車も初代“S30”型の要素を多数取り入れたデザインへと変更されていますが、これも「初代のデザインエッセンスをもっと取り込んで欲しい」という市場の声を反映した結果。現行の“RZ34”型が登場して以降の改良や進化を見ると、オーナーやファンの声に柔軟に対応していることが分かります。

日産「フェアレディZ」の6速MT車
日産「フェアレディZ」の6速MT車

 こうして登場した待望の「NISMO」MT仕様ですが、基準車と同じトランスミッションやクラッチなどを単に導入したモデルではありません。基準車よりハイパワーな「NISMO」に合わせてクラッチはより強化されたものとなり、トランスミッション本体にも若干の変更が施されているそうです。

 何より注目したいのは、ATとMTでエンジン制御が異なっている点。MTのそれは、より高回転域で伸びやかな加速フィールを体感できるような制御になっているといいます。絶対的な速さはATの方が格上ですが、ハイパワーなターボエンジンをコントロールしているという満足度は、間違いなくMTの方が高いでしょう。

* * *

 日産は「『NISMO』にもMTを追加して欲しい」という市場のニーズに単に応えたわけではなく、より魅力的な価値を身に着けたMT仕様を開発したといいます。いかに「フェアレディZ」というブランドを大切にしているかがうかがえます。

 今や数少ない存在となったハイパワーのFR車ですが、なかでもトランスミッションにMTを選べるのはより希少といえます。そんな新しい「フェアレディZ NISMO」を開発するという日産の動きは、日本のクルマ好きにとって誇らしいものといえるでしょう。

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