「もう手が届かないって…」新車価格の約13倍となる“億超え”の個体も!? 1990年代の国産スポーツカーはなぜ海外市場で高騰を続けるのか?
国産スポーツカー高騰の背景にある「25年ルール」とは?
一方、アメリカの法律には、製造から25年が経過したクルマに対して安全基準や排出ガス規制を大幅に緩和するという特例があります。
「25年ルール」と呼ばれるこの特例により、それまでアメリカで走行することが難しかった1990年代の国産スポーツカーたちが、合法的に輸入されるようになったわけです。
「25年ルール」が注目されるきっかけとなったのは、1989年に発売されたスカイライン GT-R(R32型)が「解禁」となった2014年のことでした。
その後、2018年には1993年発売のスープラ(A80型)が、そして2024年には1999年発売のスカイライン GT-R(R34型)や日産「シルビア(S15型)」がそれぞれ製造から25年を迎えたことで、相場が大きく高騰することとなりました。

さらに、こうした流れに乗り、当時の国産スポーツカーの相場も全体的に高騰しています。
ただ、そこにはネガティブな側面があるのも事実です。
価値が急激に高騰したことにより、当時の国産スポーツカーを保有するオーナーは高度なセキュリティの導入を強いられることになったほか、保険料も跳ね上がったといいます。
また、資産価値の下落を避けるために公道での走行を最小限とするオーナーも増えているようです。
そういう意味では、これらの国産スポーツカーはもはやクルマではなく、投機対象となっていると言えそうです。
※ ※ ※
ちなみに、「アメリカでは右ハンドル車が走れない」と言われることがありますが、右ハンドル車そのものが禁止されているわけではありません。
ただ、右側通行を採用しているアメリカにおいて、わざわざ右ハンドル車で安全基準や排ガス規制の試験を受けるメリットがありません。
結果として、ほとんどすべての右ハンドル車が、安全基準や排ガス規制をクリアしていないクルマとして、アメリカへの輸入・公道走行が制限されることとなっています。
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