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なぜ「GTI」は50年間も愛され続けるのか? “アウトバーンを民主化”したフォルクスワーゲン「ゴルフGTI」の真価を読み解く3つのキーワード

半世紀もの間、愛され続ける3つの理由

 では「ゴルフGTI」は、なぜ半世紀にもわたって愛され続けているのでしょうか? それを裏付ける3つのキーワードは、「エブリデイスポーツカー」「走る楽しさ」、そして「手が届きやすい高性能」です。

「エブリデイスポーツカー」とは、街乗りなど日常的に使える実用性を備えた高性能車だということ。歴代「ゴルフGTI」は大人5人が乗れてラゲッジスペースも広く、ファミリーカーとして不足なく使えます。実用性の低い生粋のスポーツカーとは、まずこの点が違うのです。

「走る楽しさ」は、いわずもがな。スポーツカーに匹敵するエンジンパワー(最新仕様は265馬力)と軽快なハンドリングを兼ね備え、パフォーマンスはハイレベル。ドライバーは心ゆくまでドライビングを楽しめます。

 そして最後は「手が届きやすい高性能」です。「ゴルフGTI」が追い求めるのは単なる“速さ”ではなく“楽しさ”。まずこの点から、高性能すぎて実力をフルに引き出せないスーパーカーとはベクトルが違います。運転に気を遣うこともなく、価格的にも(かつてほど気軽ではなくなったとはいえ)頑張れば手が届くレベル。つまり、幅広い人が楽しめる高性能車なのです。

 ちなみに昨今の「ゴルフ」には、「GTI」だけでなく「R」という高性能モデルがラインナップされています。メカニズム面での大きな違いは、「GTI」が265馬力の前輪駆動車なのに対し、「ゴルフR」はよりパワフル(333馬力)で4WDであるということ。「R」はよりサーキット志向の味つけで、絶対的な速さでは「ゴルフR」に軍配が上がります。

フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」
フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」

 だからといって、それで「ゴルフGTI」の価値が薄れることはありません。「R」に対する「GTI」の持ち味は“軽快なドライブフィール”。安定感を突き詰めた「R」に対し、「GTI」は軽やかで、意のままに操れる感覚は明らかに格上です。

 速さを突き詰めるよりも、クルマと対話しながらスポーティな走りを味わいたい——そんな人には「GTI」の方が魅力的な選択肢となるはず。より速い「R」が登場した今も、「GTI」には独自の魅力が備わっているのです。

Gallery 【画像】超カッコいい! 50年間愛され続けるフォルクスワーゲン「ゴルフGTI」の最新モデルを写真で見る(30枚以上)
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