“伝説のフロントマスク”が半世紀ぶりに復活! 進化した日産「フェアレディZ」まもなく登場 “鼻先が30mm伸びた”新デザインの真価
30mm延長された鼻先は空力と走りにも好影響
進化型「フェアレディZ」の新しい顔つきは、単に昔の「Z」を想起させるためのものではありません。ノーズを30mm延長した最大の効果は、デザインと空力性能の両立にあります。
スプリットグリルの水平バーは、初代「Z」の表情を再現するための装飾に見えますが、実はフロントへ流れ込む空気を整理する役割も担います。また、延長されたノーズによって空気が車体表面に沿って流れやすくなり、ホイールハウス内の圧力もコントロール。車体を浮き上がらせようとするリフト量を3.3%低減し、空気抵抗を示すCd値も1.0%改善したといいます。
数値だけを見ると小さな進化に思えますが、高速域での安定性やステアリングの接地感に関わる空力性能を、冷却性能を犠牲にせず改善した点は高く評価されるべきでしょう。
また、走行性能にも手が加えられています。新採用の大径モノチューブ式ショックアブソーバーは、減衰特性を見直すことで荒れた路面ではサスペンションをしなやかに動かしながら、コーナリング時には車体姿勢を安定させることを狙ったもの。
全グレードに採用される新設計の燃料タンクは、サーキットなどのコーナリング時に強いGがクルマにかかった際にもポンプ周辺の燃料レベルを維持し、エンジンへの燃料供給を安定させます。

インテリアは、新しいスタートアップアニメーションが導入されたメーターパネルが目を惹きます。エンジンを始動させると、初代から現行モデルまで、歴代7世代の「Z」がデジタルメーター内を順に駆け抜ける演出。乗り込むたびに最新の「Z」が長い歴史の上に存在していることを伝えてきます。
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進化型「フェアレディZ」は、歴代モデルの意匠を寄せ集めただけの懐古的なクルマではありません。初代「240ZG」を思わせる長いノーズやスプリットグリル、伝統的な「Z」エンブレム、グリーンのボディカラーやタン内装といった要素を、現代の技術や価値観に合わせて再構築しています。
なかでも新しいフロントマスクは、往年の「Z」らしい伸びやかな姿を取り戻しながら、空気抵抗とリフトを抑え、冷却性能まで成立させています。“伝説の顔”を思わせるそのデザインは、過去を振り返るためのものではありません。「フェアレディZ」が半世紀以上にわたって築いてきた物語を現代の性能へ変換し、次の時代へつなぐためのデザインといえるでしょう。
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