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5ドアになっても“ジムニーらしさ”は健在だった! スズキ「ジムニーノマド」最新の2型で実感した進化と真価

5ドアでも“ジムニーらしい”のはなぜ? 走って分かった完成度

 そこで気になるのは、そんな進化形「ノマド」が、しっかりと「ジムニー」らしいのか? ということでしょう。

「ノマド」最大の特徴は、3ドアの「シエラ」に対して5ドア化されていること。これにより全長とホイールベースが340mm延長されても、「ジムニー」らしさを失っていないのか? と、いい換えてもいいでしょうね。

 デザインは主観的な評価となりますが、筆者としては、まったくもって「ジムニー」だと思います。違和感は少しもありません。むしろ、本格クロスカントリーSUVの世界ではショートボディが減り、ロングボディが主流となった昨今、むしろ自然に見えます。

 一方、多くの人が心配するのは、オフロードでの走破性かもしれません。今回、タフなオフロードコースを走ってその点も確認したのですが、結論からいえば心配は無用。

 そもそも、3ドアの「シエラ」と比べて36度のアプローチアングルや47度のデパーチャーアングルは不変で、変わったのはロングホイールベース化に伴うランプブレークオーバーアングル。これは、前後輪間の突起を越えられる能力のことで、いうなれば“亀の子になりにくさ”のこと。それが「シエラ」の27度に対し、「ノマド」では23度になっています。

 実際、モーグル路と呼ばれるコブが連続するオフロードを通り抜けてみた率直な印象は「こんなところも涼しい顔して走れるんだ」というものであり、今回のモーグル路と筆者レベルの腕ではランプブレークオーバーアングルの“4度の差”は全く感じられませんでした。

スズキ「ジムニーノマド」
スズキ「ジムニーノマド」

 もちろん、最小回転半径が小さな「シエラ」の方が狭い場所にも入り込みやすく、内輪差も小さいため、超過酷なオフロードでは扱いやすいのは間違いないでしょう。しかし、それを実感するのは、本格オフロードコースを走るごく一部の人に限られるはず。多くのユーザーはそれよりも、日常の利便性が高まったことを実感できることでしょう。

 というわけで、大多数の人が気になるであろう「3ドアよりも快適なのか?」という点ですが、「ノマド」の方が明らかに快適です。

 まずはリアシート。リアドアが備わったので乗り降りは楽ですし、ロングホイールベース化の恩恵で後席乗員のひざ前スペースも3ドアより広くなっています。また、リアシートは座面が厚くなり、背もたれが大きくなって座り心地もアップ。後席の快適性は「シエラ」とは段違いですね。

 なかには、5ドア化はドライバーにとってメリットないでしょ? と思う人もいるかもしれません。しかし、そんなことはないのです。ロングホイールベース化の恩恵で車両の動きがゆったりとしたものになり、車体の前後方向の揺れも抑えられて乗り心地がよくなっているのです。その上、直進性もアップしているので、長距離運転でも疲れにくいことでしょう。

スズキ「ジムニーノマド」
スズキ「ジムニーノマド」

 そういう意味では、リアシートに人を乗せる機会がない場合でも、ロングボディの恩恵はあるといえます。

 また、全長が340mm伸びたことでラゲッジスペースも大きくなっています。リアシート使用時でも荷室フロアの奥行きは3ドア比で350mm伸びており、積載性能も大きく向上しているのです。

* * *

「ジムニーノマド」はロングボディ化によって快適性や実用性が確実に向上しています。でも、「どこへでも行けそう」と思わせる操縦感覚や悪路をものともしない走破性、そして道具としての頼もしさはそのまま。「ノマド」は5ドアになっても、紛れもなく「ジムニー」なのです。

Gallery 【画像】超カッコいい! 大きくなっても“らしさ”満点のスズキ「ジムニーノマド」を写真で見る(30枚以上)
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