5ドアになっても“ジムニーらしさ”は健在だった! スズキ「ジムニーノマド」最新の2型で実感した進化と真価
ようやく試乗できた「ノマド」最新の2型で分かった進化とは
実は筆者(工藤貴宏)がスズキ「ジムニーノマド」をドライブするのは、今回が初めて。もう1年半も前に発表されたモデルですが、これまで“諸事情”によりメディア向け試乗会はおこなわれることがなく、またスズキも、メディア向けの貸し出し車両を用意することもなかったからです。
スズキによると、当初はいつもと同じように、デビュー直後にメディア向け試乗会を開催し、試乗車も用意する予定だったとのこと。でも、それが実現しなかったのは“「ノマド」人気”のせいだそうです。
発表からわずか5日で月間販売計画のおよそ40倍となる約5万台を受注。「このままいけば納期が数年かかる」という状況になった「ノマド」。それを受けてスズキがとった対応は、「メディア向け車両を用意するよりも、1台でも多くお客さまへデリバリーする」という判断でした。結果として、我々メディアが公式に「ノマド」と接する機会はこれまでなかったわけです。こうした判断も、スズキらしい実直さといえるでしょう。
しかし、なぜ今さら「ノマド」の試乗会がおこなわれたのでしょう? その理由はふたつ。ひとつは、スズキが「お客さまに車両を納める一定の目途がつき、新規受注を再開した」から。そしてふたつ目は、「仕様変更によって2型へと進化した」からというわけです。
そんな最新型の「ノマド」ですが、乗ってみての第一印象は「こんなに静かだったっけ?」というもの。以前試乗した「ジムニーシエラ」の記憶と照らし合わせると、最新型「ノマド」は走行ノイズがかなり抑えられ、移動中も快適になっているのです。

開発者に確認してみると「実はそうなんです」との回答が。「ノマド」では2026年7月からデリバリーが始まった2型から、「シエラ」や軽自動車版「ジムニー」では2025年10月発表の5型から、車外騒音規制に対応すべく走行音を抑えているのだそうです。
では、どのようにして静かにしたのでしょう? その一例がトランスファー。トランスファー下部に吸音材入りの金属板を追加し、騒音を軽減しているのだといいます。本来の目的ではないとはいえ、法規対応による走行音の低減が、結果としてキャビンの静粛性と快適性の向上にもつながっているのでした。
ちなみに、「ノマド」は2型への進化に際し、衝突被害軽減ブレーキを始めとする先進安全&運転支援システムが大幅に進化。実は、自動車のサイバーセキュリティに関する法規に対応すべく電子プラットフォームが全面的に更新されるなど、電気系統にも大きく手が加えられているのです。

また、メーターパネル中央のディスプレイがカラー化され、速度計の右下にアナログの燃料計が備わるなど、メーター自体のデザインも変わっています。そのほか、メーカーオプションでディスプレイオーディオが選べるようになり、通信機能(スズキコネクト)にも対応。加えて、開発者によるとサスペンションのチューニングにも手が加えられているそうです。
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