「世界最速の4気筒エンジン搭載モデル」ロータス新型「エミーラ420スポーツ」の軽快感はどこからくる? 進化した足回りの走りを英国で試乗した
メルセデスAMG製4気筒エンジンは421ps・500Nmに性能向上
1952年にイギリスのロンドンで創業したロータスは、事業の拡大に伴って当初はロンドン市内を転々としましたが、そんな彼らが最終的に辿り着いたのが、ロンドンから180kmほど北に向かったヘセルでした。ここはいまもロータス・カーズの本拠地として知られており、エミーラの開発や製造のほか、兄弟会社のロータス・エンジニアリングが生み出す「エメヤ」や「エレトレ」といったEVの開発にも関わっています。
というわけで、グループ・ロータスの一員として様々な関連企業が誕生し、グループ全体の主要な株主が中国系のジーリーとなったいまも、本当の意味でロータスと呼べるのはヘセルに本拠を構えるロータス・カーズであると私は捉えています。
なお、ジーリー傘下に入ってからのロータスは急速なEV化を推進し、最後に残ったエンジン車であるエミーラも2026年中に生産を終了する計画でしたが、今年5月に発表されたフォーカス2030という中長期戦略でこの方針を撤回。エミーラの生産を継続するとともに、今後はマルチパワートレイン・ストラテジーを推進すると宣言しました。EVの販売台数が伸び悩んでいる現状を考えれば、この判断は妥当といって差し支えないでしょう。
こうして存続が決まったエミーラの商品性を高めるために登場したのが420スポーツです。
これまでエミーラにはメルセデスAMG製の4気筒2リッター・エンジンとトヨタ製のV6 3.5リッター・エンジンの2タイプが用意されてきましたが、420スポーツにはこのうちメルセデスAMG製4気筒エンジンをチョイス。
最高出力をエミーラ・ターボSEの405psから421psへ、最大トルクを480Nmから500Nmへと引き上げ、0-100km/h加速3.9秒、最高速度300km/hというパフォーマンスを実現しました。

ロータスによると、エミーラ420スポーツは「世界最速の4気筒エンジン搭載モデル」だそうです。
もっとも、エンジンのハードウェアは基本的に従来のエミーラと同一で、ソフトウェアの改良によりパワーアップを実現した模様。ただし、出力向上に伴ってエンジンの発熱量も増えているので、420スポーツではラジエターに導かれる冷却気の量を15%増加させたほか、ブレーキの冷却能力も強化するなどして万全の対策を施したといいます。
もうひとつ注目されるのが、420スポーツに設定されたライトウェイト・ハンドリング・パックです。
これはチンスポイラーやサイドステップの形状変更、小ぶりなリアスポイラーの装着などによりダウンフォースを25kg増強したほか、チタニウム製エグゾースト(−9kg)、カーボンファイバー・ルーバード・テールゲート(−4.9kg)、鍛造ホイール(−5kg)などを装備して合計25kgの軽量化を実現した点に特徴があります。
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