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メルセデスAMG新型「GT53 4ドアクーペ」欧州登場 追加された“第3のGT 4ドアクーペ”はフラッグシップのGT63とどう違う?

0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は230km/h

 独メルセデスAMGは2026年8月6日、新型「メルセデスAMG GT53 4ドアクーペ」を発表しました。

 同年5月に発表された新世代のGT 4ドアクーペに加わる新たなエントリーモデルで、ドイツでは8月13日から販売を開始します。価格は11万5430ユーロ(約2111万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)からとなります。

 今回登場した新型GT53 4ドアクーペを理解するうえで重要なのが、5月に発表されたGT55/GT63 4ドアクーペとの関係です。

 新世代のGT 4ドアクーペは、メルセデスAMGが電動化時代に向けて開発した新しい高性能GTで、GT63では3基のアキシャルフラックスモーターを搭載し、最大860kW(1169馬力)・2000Nmという圧倒的な出力を実現しています。GT55も600kW(816馬力)・1800Nmを発生します。

欧州で発表されたメルセデスAMG新型「GT53 4ドアクーペ」
欧州で発表されたメルセデスAMG新型「GT53 4ドアクーペ」

 そこへ今回加わったのが、新型GT53です。

 シリーズのエントリーモデルながら、単なる廉価版ではありません。2基の永久磁石同期モーターを搭載し、最高出力400kW(544馬力)・最大トルク800Nmを発揮します。0-100km/h加速は3.5秒、最高速度は230km/hで、オプションのAMGドライバーズパッケージを選択すれば250km/hまで引き上げられます。

 駆動用モーターは前後に配置され、後輪側には2速トランスミッションを組み合わせています。1速は発進時の力強い加速や市街地での効率を、2速は高速域での性能や高速巡航時の効率を重視します。前輪モーターは必要なときだけ作動するブースト用で、低負荷時には切り離すことで電力消費を抑えます。

 バッテリーは106kWhの容量で、800Vシステムを採用。円筒形セルを絶縁オイルで直接冷却する独自の方式を採用し、高負荷走行時にも安定した性能を発揮します。WLTPでの航続距離は800km以上。最大600kWの急速充電に対応し、わずか10分で500kmを超える航続距離を追加できるとしています。

 電気自動車でありながら、AMGらしいドライビング体験にもこだわりました。走行モード「AMGFORCE Sport+」では、かつてのAMG E53クーペに搭載された3リッター直列6気筒エンジンを音響面での参考とし、実車のサウンドを16カ所のマイクで収録。さらにシフトチェンジを模した演出やトルクの途切れまで再現することで、電動車でありながら内燃エンジン車のような感覚を演出しています。

 シャシにはエアスプリングと電子制御ダンパーを備えたAMGライドコントロールを採用。AMGパフォーマンス4MATIC+による四輪駆動と組み合わせ、スポーティな走りと長距離移動での快適性を両立しています。

 デザインは、長いフロントフードと低く構えたキャビン、流麗なファストバックスタイルが特徴です。先代より全高を4cm低くし、床下にバッテリーを搭載しながらスポーツカーらしいプロポーションを実現しました。さらにアクティブリアスポイラーを標準装備し、速度や走行状況に応じて空力性能を最適化します。

欧州で発表されたメルセデスAMG新型「GT53 4ドアクーペ」
欧州で発表されたメルセデスAMG新型「GT53 4ドアクーペ」

 新型GT53の登場によって、新世代AMG GT 4ドアクーペは、GT63の圧倒的なハイパフォーマンスからGT53の高効率な電動GTまで、より幅広い選択肢を持つことになりました。

 V8など従来のAMGとは異なる方向へ進みながらも、性能とドライビングの感動を追求する姿勢は変わりません。GT 53は、電動化時代のAMGが提案する新たなグランドツアラーとして、その役割を担うモデルといえそうです。

 ドイツ市場では、同年8月13日より販売が開始されます。

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