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34年ぶりに“MT”復活 マクラーレン創業者の“未完の夢”が現実に! 2028年に量産予定の「McL 6GT」はなぜアナログを追求?

34年ぶりのMT復活! 「McL 6GT」が目指すものとは

 英国のマクラーレン・オートモーティブは現地時間の2026年8月14日、米国「モントレー・カー・ウィーク」において新しいコンセプトカー「McL 6GT」を公開しました。

 このモデルの最大の特徴は、現代のマクラーレンとしては異例ともいえるほど、ドライバーとクルマとの物理的なつながりを重視している点です。

 パワートレインにはV8エンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動を採用。さらにトランスミッションには、1992年に登場した伝説的なモデル、マクラーレン「F1」以来の採用となる本格的なMTを組み合わせます。今回のコンセプトカー発表時点では、マクラーレンにとって、1992年の「マクラーレンF1」登場以来、実に34年ぶりとなるMTの採用です。

 しかも“アナログ”なのはトランスミッションだけではありません。パワーステアリングには油圧式を採用し、操作系にも操作フィールを重視した物理スイッチを配置。アルミニウムを削り出したローレット加工を施したスイッチ類など、指先から伝わる感触まで意識されています。

 シフトレバーも、操作感とストロークを重視して設計。シフトノブには、マクラーレン初期のロゴをルーツとする“スピーディ・キウイ”を立体的にあしらっています。

 マクラーレン自身が「McL 6GT」で掲げているのは、「触覚的で、アナログで、深く機械的」なドライビング体験です。つまり、速さだけでは測れない“操る感覚”そのものを、スーパーカーの価値として前面に押し出しているのです。

●なぜ今アナログ? 原点は創業者が遺した“未完の夢”

「McL 6GT」がアナログなドライビング体験を重視する背景には、マクラーレンの原点ともいえる存在があります。それが、創業者ブルース・マクラーレンが1960年代に構想した「M6GT」です。

マクラーレン「McL 6GT」
マクラーレン「McL 6GT」

「M6GT」は、Can-Amレース用マシン「M6A」をベースとする、ブルース・マクラーレンがロードカーとして思い描いたスーパーカーでした。しかし、そのスーパーカー構想が当時、実現することはありませんでした。今回の「McL 6GT」は、そんな“未完の夢”を約60年分の技術進化とともに現代に蘇らせるモデルとして企画されています。

 実際、「McL 6GT」のデザインには「M6GT」の面影が色濃く反映されています。

 ボディは極めて低くワイドで、低いノーズからキャビン、そして特徴的なカムバック形状のリアへとなめらかにつながるシルエットを採用。1960年代のスポーツプロトタイプが持つ抵抗の小さい空力思想を、21世紀のパッケージングで再解釈しています。

 テールライトには、「M6GT」から着想を得た“レーシング・ループ”と呼ばれるモチーフを採用。さらにブルース・マクラーレンのオリジナル「M6GT」のナンバープレートをグラフィックとして再解釈し、エンジンルームには本人のサインもあしらわれます。

 細かいところでは、フューエルフィラーキャップにひかえめにエッチング刻印された“スピーディ・キウイ”も見逃せません。

 こうしたディテールを見ると、「McL 6GT」が単なる“昔のマクラーレン”を目指していないことが分かります。古いデザインやメカニズムをそのまま復刻するのではなく、ブルース・マクラーレンが当時求めたロードカーの思想――レーシングカーとの近さや、ドライバーと機械との直接的な関係――を、現代の技術で再構築しているのです。

Nextカーボン技術で“昔の夢”を現代のスーパーカーへ
Gallery 【画像】低くワイドな姿がカッコいい! 34年ぶりにMTを採用するマクラーレン「McL 6GT」を写真で見る(23枚)
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