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伝説の“VR”が電動SUVで復活! 三菱自動車がオセアニア向け新型EV「ASX VR-e」を発表 「ギャランVR-4」由来の車名に込められたねらいとは

OEM供給車で“三菱らしさ”をどうつくるか

 その姿勢は、車名だけでなく実際の車両開発にも表れています。

 新型「ASX VR-e」では、三菱自動車のエンジニアがオーストラリアとニュージーランドで走行テストを重ね、専用のサスペンションチューニングを実施したといいます。

 ねらったのは、高い路面追従性によってドライバーの意思に忠実なハンドリングを実現すること。三菱自動車自身も、“VR”の名にふさわしいスポーティな走りを楽しめると説明しています。

 つまり、OEM供給される車両に三菱のエンブレムと伝統的な車名をつけただけではなく、サスペンションまで専用に仕立てることで、“VR”を名乗るにふさわしい走りのキャラクターを与えようというわけです。

 新型「ASX VR-e」は、今後の三菱自動車の商品づくりを考える上でも興味深いモデルといえます。

 すべてを自社で開発するのではなく、パートナーとの協業を活用しながら、自社ならではの価値をプラスするという方向性がうかがえるからです。

 三菱自動車は現在、新中長期ビジョンの下、オフロード商品群とアセアン商品群を中核としたラインナップの強化を進めています。

 電動化についても、BEVではアライアンスパートナーとの協業を活用する一方、独自技術によるHEV(ハイブリッド車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の開発に注力する方針です。さらに、アライアンスを含むさまざまなパートナーとの協業によって商品ラインナップを充実させ、電動化を加速するとしています。

三菱のオーストラリアとニュージーランド向け新型BEV「ASX VR-e」
三菱のオーストラリアとニュージーランド向け新型BEV「ASX VR-e」

 新型「ASX VR-e」も、そうした考え方を具体化した1台と見ることができます。

 過去の名称を懐かしさだけで使うのではなく、スポーティな走りと電動技術を結びつける象徴として再解釈し、新たな電動SUVに三菱らしい個性を与える。こうして誕生した新型「ASX VR-e」は、協業を活用する時代に三菱自動車がどのように独自性を発揮していくのか、そのひとつの答えとなりそうです。

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