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なぜトヨタは象徴だった“黒い後ろ姿”を止める? 「クラウン・クロスオーバー」4年目のデザイン刷新で見えた“次なるねらい”とは

“新しい「クラウン」”を象徴した大胆なバイトーン

 2026年7月、トヨタ自動車は「クラウン・クロスオーバー」の国内市場向け改良モデルのデザインを先行公開しました。このリアまわりの変化がSNSなどで大きな話題となったのですが、なぜトヨタは現行型の個性であった大胆なデザインをあえて変えるのでしょう?

「クラウン・クロスオーバー」は、2022年に世界初公開された16代目「クラウン」の第1弾として登場しました。

 現行型は従来のセダンという枠から大きく踏み出し、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4種類のボディタイプを展開しています。

 シリーズの先陣を切った「クラウン・クロスオーバー」は、セダンの上質さとSUVらしい高いアイポイントや乗降性を融合した、従来の「クラウン」にはなかったリフトアップセダンのスタイルを採用。なかでも、登場時に強烈な印象を残したのが、上級グレードに設定された大胆なバイトーンカラーです。

 ブラックの部分をボンネットからルーフへとつなぎ、さらにリアフェンダーからトランクリッドまで大きく回り込ませることで、前後を黒く包み込んだような独特の姿を生み出しました。

 単なるツートーンカラーではなく、従来の“「クラウン」像”を打ち破ろうとする16代目の姿勢そのものを象徴するデザインだったといえます。

 それもあって、2026年7月に国内向け改良モデルのデザインが先行公開された際には、SNSで大きな話題となりました。商品改良モデルは、リアフェンダーからトランクリッドにかけて広がっていたブラックの部分を廃止。ルーフを中心とした、より一般的なツートーンへと変更される見込みです。

日本仕様のトヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」
日本仕様のトヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」

 トヨタは国内向けの改良モデルについて、「リアデザインの変更によって安定感のあるワイドスタンスを実現する」と説明しています。

 SNSでは「後ろ姿がスッキリした」と好意的に受け止める声がある一方、「普通のツートーンになった」「あの塗り分けが好きだった」など、個性が薄れたことを惜しむ声も見られます。

●北米向け2027年モデルでも“黒いトランク”を廃止

 ではなぜ、「クラウン・クロスオーバー」は、個性ともいうべきカラーリングを4年目にして変えるのでしょうか? そのヒントになるのが、2026年7月23日に発表された米国向け「クラウン」の2027年モデルです。

 米国で「クラウン」として販売されているモデルは、日本向けの「クラウン・クロスオーバー」に相当。2027年モデルはエクステリアを刷新しており、リアバンパーを新たに造形し、HEV(ハイブリッド)やAWDのバッジもサテン調へ変更されるなど、全体的により洗練された印象へと仕立てられています。

 そんな2027年モデルの最上級グレード「プラチナム」に設定されるバイトーンカラーも大きく変化しています。

 従来モデルは、ブラック塗装を車体前端から後端まで連続させ、トランクまわりまで黒く仕上げているのが特徴でした。一方、2027年モデルはトランクをボディ同色化。ブラックはルーフとその周辺を中心に残され、流れるようなルーフラインを強調する存在へと変更されています。

Next“驚かせるデザイン”から“長く愛されるデザイン”へ?
Gallery 【画像】大胆だった“黒い後ろ姿”がスッキリ! デザインを刷新したトヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」を写真で見る(30枚以上)

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