中国生産なのに“人馬一体”!? マツダ新型「CX-6e」が欧州で本格始動! 日欧中の3地域でつくり込んだ“マツダらしさ”とは
欧州メディアが試乗! 新型「CX-6e」はどんなBEV?
マツダ・モーター・ヨーロッパは2026年9月3日、新しい電動SUV「CX-6e」の欧州メディア向け初試乗イベントを開催しました。
「CX-6e」は、マツダが欧州で展開する電動車ラインナップに加わったミドルサイズのBEV(バッテリーEV)です。
同社は今回の発表で、「CX-6e」はデザイン、先進技術、そして欧州の顧客に合わせた運転体験を組み合わせたモデルと説明しています。
ボディサイズは全長4850mm、全幅1935mm、全高1620mmで、ホイールベースは2902mm。全長に対して長いホイールベースと短い前後オーバーハングを組み合わせた、伸びやかなプロポーションが特徴です。
パワートレインには、容量78kWhのLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーと、後輪側に配置された電気モーターを採用しています。最高出力は258ps(190kW)、最大トルクは290Nmの後輪駆動車で、0-100km/h加速タイムは19インチホイール装着車で7.9秒、最高速度は185km/hとなっています。
WLTPモードでの航続距離は最長484km。最大200kWのDC急速充電にも対応し、バッテリー残量10%から80%までを約24分で充電できるとうたわれています。
コックピットには、32:9の26インチ超ワイドタッチスクリーンが鎮座。ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoに加え、音声認識やジェスチャー操作、23スピーカーのオーディオシステムなども備えています。
こうしたスペックから、「CX-6e」が最新の中国系BEVに通じる、デジタル技術を前面に押し出した電動SUVに映ります。

実際、「CX-6e」は中国で生産されるモデルです。それでもマツダが、「CX-6e」を“人馬一体”を体現するモデルであると強調するのはなぜなのでしょう?
●中国で生産、欧州で走りを磨く!? “人馬一体”に仕立てるまで
「CX-6e」の開発で特徴的なのが、日本、欧州、中国という3地域にまたがる開発体制です。
マツダによると、「CX-6e」は中国の長安マツダとの協業によって開発され、中国・南京で生産されています。
両社の関係は単なる車両生産にとどまりません。マツダが持つデザインや車両開発、ドライビングダイナミクスの知見と、長安マツダ側が持つBEV技術、コネクティビティ、先進的な生産技術など、それぞれの強みを組み合わせて「CX-6e」は開発されました。
なかでも「CX-6e」を“欧州のマツダ車”として成立させるために大きな役割を果たしたのが、ドイツ・オーバーウルゼルにあるマツダの欧州研究開発拠点です。
欧州向けモデルは、アクセル操作に対するレスポンスをより自然で予測しやすいものへと調整。回生ブレーキにも複数のエネルギー回収レベルを設定しました。
また、シャシーやサスペンション、ステアリング特性、タイヤなども評価と調整を重ね、欧州の道路環境でドライバーがクルマとの一体感を得られるよう仕上げたといいます。

さらに、ADAS(先進運転支援システム)は欧州の交通環境に合わせて調整され、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)も欧州ユーザーが直感的に操作できるよう再構築。BEVのルート検索や充電時の使い勝手も別途、開発されています。
このほか、欧州特有の路面環境を想定してNVH(騒音・振動・ハーシュネス)対策も実施されるなど、中国で生産されるBEVをそのまま欧州へ送り出したモデルではありません。
マツダが長年掲げてきた“人馬一体”の思想を、新しい電動車のアーキテクチャーでどう表現するのか。そのために、欧州側が走りの“味つけ”を細部までつくり込んだといいます。
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