「C40リチャージ」は“100%EV化”へ邁進する「ボルボ初のEV専用車」その走りが“ボルボらしくない”理由とは?
エンジン車と共通の車台でもEV化のネガはなし
ボルボの最新EV(電気自動車)である「C40リチャージ」のデリバリーが、ここ日本でも本格的にスタートした。

公共の充電器が足りないとか、マンションなどの集合住宅に充電環境を整えるのは難しいなど、EVを所有する上でのハードルはまだまだ高い。しかし、ひとつだけ確かなことは、この先、EVのニューモデルがどんどん登場してくるということ。なぜなら、カーボンニュートラル社会の実現へ向けた方策のひとつに、各国政府や自動車メーカーの多くがEVの拡充を打ち出しているからだ。
そうしたEV化への舵をいち早く切ったのが、スウェーデンのボルボである。彼らは2021年に「2030年までに販売するすべての車種をEVにする」と宣言。すでにボルボの全ラインナップは、EVやハイブリッドカーなど、すべてがモーターを搭載する電動車になっているが、2030年に向け、今後はPHEV(プラグインハイブリッドカー)のラインナップを拡充しながら“100%EV化”への移行を進めていくという。
C40リチャージは、そんなボルボの最新EVだ。海外市場には、コンパクトSUVである「XC40」のEVバージョンも投入されているが、C40リチャージはEVのみのラインナップとなる、ボルボ初のEV専用モデルである。
C40リチャージの特徴は、クーペSUVであること。ボルボのSUVには車名に“XC”という頭文字がつくが、このモデルはXCに代わり、従来、クーペモデルが掲げてきた“C”の頭文字がつく。
リアピラーが大きく寝かされたサイドビューは、確かにクーペのようなシルエットとなるが、リアセクションを除く全体のフォルムやインテリアのデザインは、XC40のそれに似ている。それもそのはず、C40リチャージはプラットフォームをはじめとする車体の基本構造が、XC40に準じたものになっているのだ。

採用される“CMA(コンパクトモジュラーアーキテクチャ)プラットフォーム”はEV専用ではないが、設計段階からEVへの発展を視野に入れて開発されたもの。車体下部に78kWhという大容量バッテリーを搭載するものの、フロアが高くなってリアシートの居住性が悪くなるといったEV化のネガは見られない。センターコンソール下やリアシートの座面下などにバッテリーを上下に重ねた“2階建て構造”など、独自の設計思想が功を奏しているようだ。
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