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アルファ ロメオ新型SUV「トナーレ」はアクティブサス「あり/なし」どちらもいい! 気になる日本導入時期は?

アルファ ロメオDNAを受け継いた「トナーレ」の乗り心地とは

 ともあれ、写真や映像で見て“カッコいいな”と感じてたトナーレは、実車を見るともっとカッコいい、と個人的には強く感じる。スタイリング・デザインは良し悪しよりも好き嫌いが先に立つものだけど、ここはES30の「SZ」、このラインは昔の「ジュリア・クーペ」、ここは「8Cコンペティツィオーネ」で、ここは「デュエット」? ここは916の「GTV」? ここはもしかして「8C2900」? ……みたいな感じで、かつてのアルファ ロメオの名車たちの面影のエッセンスを発見できるのは楽しいし、それでいて何かの模倣にはまったく思えず、独特な存在感を漂わせてるのは素晴らしいと思う。デザイン的にはかなり高度な手法だ。

 姉にあたる「ステルヴィオ」よりさらに彫刻的でシャープな印象。キュッと引き締まって感じられるのは、単にサイズが小さいからだけじゃないだろう。

試乗した「トナーレ」は160hp仕様のハイブリッド・モデルの上級グレードで、あらゆるシチュエーションで満足感の高いパワートレインであった
試乗した「トナーレ」は160hp仕様のハイブリッド・モデルの上級グレードで、あらゆるシチュエーションで満足感の高いパワートレインであった

 もちろん車体がステルヴィオよりひとまわり小さいのは事実だ。全長4528mm×全幅1835mm×全高1604mmというサイズは──高さはともかくとして──ステルヴィオとジュリエッタのちょうど中間ぐらい、といったところ。コモの湖畔をスタートして最初に感じたのは、その車体のコンパクトさだった。湖と山の間に街が形成されているエリアということもあって、道幅はほとんどのところが狭い。ステルヴィオより横幅が70mm狭いのは、こうした場面ではいいアドバンテージとなる。日本でもステルヴィオに惹かれているのにサイズで悩んでる人が少なからずおられるようだが、そういう方にはトナーレはいい選択肢になるだろう。

●乗り心地抜群でいて適度にスポーティ

 その次に感じたのは、実は乗り心地のよさだった。最初にステアリングを握ったのはアクティブ・サスを備えたヴェローチェだったのだけど、DNAのダイヤルをN(=ナチュラル)かA(=アドヴァンスト・エフィシェンス)にしておく限り、路面の凹凸を綺麗にいなしながら、しなやかに路面の上を滑っていく。荒れている箇所や大きな段差に差し掛かればもちろん突き上げのようなものはあるが、衝撃の角が上手く丸められている感じで、嫌な気持ちにはまったくならない。同乗する家族からはまず苦言など出てこないに違いない。

 ただ、その辺りは他のコンパクトSUVでもカバーできるかも知れない要素である。肝心の──SUVに対して自然にこの言葉が出てくるのも考えてみればすごいことだけど──スポーティな走り、アルファ ロメオらしいドライビング・プレジャーはあるか、だ。

 1.6リッター直4ターボと48Vハイブリッド・システムの組み合わせは、目が醒めるほどパワフルというわけじゃないけれど、気持ちよさと楽しさをちゃんと併せ持っていた。妙に嬉しい気持ちになった。あまりクチにする人が多くないのは意外なのだけれど、ファイアフライ系はもともとは実用エンジンなのに実は思いのほかシャープに回るし、回したときにはわりと快いサウンドを聞かせてくれたりもする。

 それをベースにしているのだから当たり前といえばそうなのだろうけど、この160hp仕様も4気筒らしい結構いい音を響かせながらトップエンドまで淀みなく気持ちよく回っていくし、おそらく皆さんが想像するより性格としては高回転型で、ペダルとパドルを積極的に操作しながら走りたくなるエンジンだった。

 物凄く速いとまではいえないが、充分にスポーツできるし、スピードもしっかり伸びていく。もちろんそれにはハイブリッド・システムのアシストも効いているのだろう。でも、例えば静止状態から20km/h程度までの間にP2モーターのみで走っているとき、低回転域での走行からアクセルペダルを踏んで速度を上げていくとき、アクセルペダルを抜いて回生が働いてるとき以外、実はあまりハイブリッドであることを感じない。というか、気づくとハイブリッドであることを忘れている。メリットが感じられないからではなく、フィーリングがあまりに自然だからだ。そんなところも含めて、あらゆるシチュエーションで満足感の高いパワートレインだと思う。

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