VAGUE(ヴァーグ)

ボルボのプラグインハイブリッドはなぜ人気ある? ミドルサイズSUV「XC60リチャージPHEV」のさらなる進化とは

パワーアップしたモーターと増加したバッテリー容量

 セールス好調が伝えられるボルボ「XC60」のプラグイン・ハイブリッドモデル(PHEV)に試乗しました。

ボルボ「XC60リチャージ プラグインハイブリッドT6 AWD」の走り
ボルボ「XC60リチャージ プラグインハイブリッドT6 AWD」の走り

 一般的なハイブリッド車としても、バッテリーに蓄えた電力で電気自動車のようにも走れるPHEVは、CO2排出量の削減に役立つとしてヨーロッパを中心に販売台数を伸ばしています。

 環境問題や自動車の安全性向上に熱心に取り組んでいるスウェーデンのボルボは、2013年にいち早くPHEVを発表。その後もPHEVのラインナップ拡大に努めるとともに、その性能の向上を図ってきました。

 先ごろ発売された60シリーズと90シリーズのPHEVでは、バッテリーやモーターなどの大幅な性能向上が実施されたので、ここで紹介しましょう。

 今回、私が試乗したXC60 T6 AWD インスクリプションを例にとると、まず、バッテリー容量が従来の11.6kWhから18.8kWhへと62%も増えています(実際に利用可能なバッテリー容量は9.1kWhから14.9kWhへと増加)。この結果、バッテリーに充電した電力だけで走行可能な距離を示す“等価EVレンジ”は、それまでの約40kmから81kmへと倍増しました。

 これとともに注目されるのがモーターのパワーアップで、モーター最高出力と最大トルクはそれまでの87ps/240Nmから145ps/309Nmへと増強。容量が拡大されたバッテリーと相まって、モーターで走行できるシーンが大幅に増えたそうです。

 今回のテストドライブに先立って、上級モデルの「XC90 T8」にも試乗しましたが、車重がこれより160kgも軽いXC60は動き出しが圧倒的に軽快。また、パワステの操舵力がXC90より軽く設定されていることもあって、ワインディングロードを楽々と走り抜けることができます。

 それでいながら乗り心地も良好で、路面のつなぎ目を乗り越えたときのショックは、XC90よりむしろ軽いように感じました。

 いずれにしても、以前試乗したXC60のPHEVに比べると、乗り心地や動力性能がより洗練されていており、外観は同じように見えても中身は確実に進化していることがわかりました。これは、ボルボの最新モデルに共通する傾向といえます。

 実は、進化を果たしたのはその走りだけではありません。ナビゲーション・システムに代表されるインフォテイメントをグーグルが開発したものに一新し、操作性がさらに向上したのです。

 今回の改良を端的に説明すれば、日ごろスマホで使っているグーグルのシステムが、そのままクルマに装備されたものといっていいでしょう。このため、ナビゲーションシステムの目的地を音声入力で設定できるようになったほか、システムがインターネットと常時接続されているため、いつでも最新の地図データを利用できるようになりました。

 実際に使用してみると、音声入力の認識率は極めて高く、私が試した範囲ではすべての地名を正確に理解してくれました。

 また、あいまい検索をしてくれるので、ホテル名などは、たとえ正式な名称でなくてもきちんと認識してくれます。最近、できたばかりの施設がしっかり収録されている点もうれしいところです。

 ひとつだけ残念だったのは、車両の向きが地図上に反映されるまでにわずかなタイムラグがあったこと。このため、交差点を曲がっている最中は、地図上で進行方向を確認するのが難しく、自分がいま向かっている方向が正しいかどうか判断しにくいのは弱点といえるでしょう。

 ただし、グーグルのシステムは日々進化しているので、今後の改良を期待したいところです。

Next「エンジン車とEVの架け橋」となるクルマがPHEV
Gallery 【画像】モーター出力アップ!ボルボ「XC60」のPHEVはまるでEVのような走り(24枚)
シチズン「プロマスター」新作 “海の男”をうならせた頼れる1本

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

RECOMMEND