頼むから日本でも売って! 北米で乗ったマツダ「CX-50」はカッコいいルックスだけで買いの1台
広げた全幅をデザインに活かしたCX-50
ところで今回、久しぶりにアメリカの道をドライブしたら、やたらとCX-5をよく見かけた。調べてみたら、北米市場ではCX-5のセールスが絶好調で、2021年には16万8383台を販売したという。実に、北米市場で売られたマツダ車の2台に1台がCX-5だったというのだから、よく見かけるのも当然だ。
そんなCX-5と比べると、CX-50のキャラクターはより鮮明となる。わかりやすい。先述したように、ボディサイズはCX-5(日本仕様は全長4545mm、全幅1840mm)よりもひと回り大きく、ホイールベースもCX-5の2700mmに対して長くとられている。
おかげで、リアシートやラゲッジスペースはCX-5より広くなっているのだが、実はその差はごくわずか。ボディサイズの違いを考えると「意外に差がない」というのが率直な印象だ。

CX-50のルックスは、ほどよく力強い雰囲気とワイド&ローのプロポーションが特徴だが、その印象づくりに1920mmというワイドな全幅が貢献している。つまり、CX-5比でキャビンをそれほど大きくせず、全幅を広げた分をデザインのために使っているのだ。真後ろから見たときに、リアタイヤの位置がサイドウインドウより外側に張り出しているのも、そのため。だから見た目に安定感があるのである。
一方、日本でお披露目されたばかりのCX-60(全長4740mm、全幅1890mm)と比べると、CX-50の方が全長は短いものの、全幅は広い。車格やプラットフォームのことなどを考えると、一瞬、「おや?」っとなるが、北米市場にはCX-60ではなく、さらに全幅を広げた「CX-70」が投入される予定。そちらはCX-50以上のワイドボディとなり、整合性がとられるのだろう。

北米の地でドライブしたCX-50は、実に魅力的なモデルだった。正直いって「日本でも乗りたい!」と思ったほどだ。仮に日本市場に投入するとなっても、メカニズムや生産面はなんら問題ないはずだ。
ただし1920mmという、CX-60よりワイドなボディは、なかなか日本市場では受け入れられるものではない。もし日本仕様が登場したとしても、全幅をわざわざ狭めたモデル(仮称「CX-40」)になるのではないか。とはいえ、CX-50が魅力的に映るのは、ワイドな全幅を活かしたプロポーションがあってこそ。全幅を狭めたCX-40では、魅力も半減してしまうだろう。
全幅の問題で日本市場では受け入れられにくいことは重々承知の上だが、筆者としてはこのCX-50を、なんとか日本市場でも展開して欲しい。いまのマツダのSUVラインナップのなかで、もっともカッコいいのはCX-50と断言できる。このスタイルを一度味わってしまったら、なかなかあきらめるのは難しい。それくらいCX-50というモデルは、デザインに魅力のあるモデルである。
●MAZDA CX-50 PREMIUM PLUS PACKAGE
マツダ CX-50 2.5T プレミアム プラス パッケージ(北米仕様)
・全長:4719mm
・全幅:1920mm
・全高:1623mm
・ホイールベース:2814mm
・車両重量:1772kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+ターボ
・排気量:2488cc
・駆動方式:4WD
・変速機:6速AT
・最高出力:227hp/5000rpm(レギュラーガソリン)
・最高出力:256hp/5000rpm(プレミアムガソリン)
・最大トルク:420Nm/2000rpm(レギュラーガソリン)
・最大トルク:434Nm/2500rpm(プレミアムガソリン)
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トーションビーム式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)245/45R20、(後)245/45R20
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