発売3年ですでに世界販売10万台突破! 最新モデルに乗ってわかったポルシェ「タイカン」の“見えざる進化”とは?
ハードウェアの変更は一切ないというのが公式の発表だが……
イタリア・フランチャコルタのポルシェ・エクスペリエンスセンターで開催された「ネクストレベル E-パフォーマンス」というワークショップに参加してきました。

基本的には、現在ポルシェが取り組んでいるEV技術を体験したり、その概要に関する説明を受けたりすることが中心で、自分がクルマをドライブする機会はほとんどありませんでしたが、ひとつだけ例外がありました。それがポルシェ「タイカン」への試乗でした。
だからといって、ポルシェ初のEVであるタイカンがマイナーチェンジを受けたわけではありません。その証拠に、外観は2019年にデビューした当時からまったく変わっていないほか、中身のハードウェアにも変更はないといいます。
それでも、この3年間でタイカンにはいくつもの改良が施されました。
たとえばバッテリーの温度管理が見直された結果、熱として捨てられるエネルギーが減少して効率が向上し、さらにノーマル・モードではフロント・モーターを車軸から切り離すことで航続距離の延長を図ったといいます。また、駐車時に障害物を検出するパークアシスト用センサーの検知範囲が伸びたほか、インフォテイメントシステムのポルシェ・コミュニケーション・マネージメント(PCM)には新たにスポティファイやアンドロイド・オートが設定されるなど、利便性が大きく改善されました。

こうした改良は2022年7月に実施されたもので、それ以降に生産されたタイカンには標準で備わっていますが、実はそれ以前に生産された分に関しても追加料金なしで、これらの改良が受けられるそうです。
ちなみに、タイカンは先日、生産開始からおよそ3年で累計生産台数10万台を達成しましたが、2022年7月までに生産された約7万5000台のうち、すでに半数以上がこの無料のアップデートを受けたといいます。なんとも羽振りのいい話ですね。
もっとも、今回のアップデートはいずれもソフトウェアの改修のみで実施できるもので、前述のとおりハードウェアの変更は一切ないというのが公式の発表。ところが、実際に試乗してみると、初期型のタイカンとは大きく印象が異なっていることがわかりました。
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