「今年度は日本車が強い!?」 2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」本当の実力を確かめる
ホンダのビッグネームとマツダの次世代を占うモデルも選出
2022年に誕生50周年を迎えたホンダのビッグネームと、マツダの次世代を占うラージ商品群の第1弾も10ベストカーに選出された。
●ホンダ「シビック」 新型は“走りのホンダ”の復活を強く印象づける

2022年に誕生から50周年を迎えた「シビック」。11代目に当たる現行モデルは昨2021年に1.5リッターターボエンジンを搭載してデビュー。2022年になってハイブリッドと「タイプR」が追加された。
昨2021年のデビュー時もそのシャシー性能の高さを高く評価したが、“e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)”と呼ばれるハイブリッドモデルの走行性能はさらに大幅に向上している。ターボ車の16.3km/Lから24.2km/Lへと伸びた燃費もさることながら、気持ちのいい電動駆動フィールや、2リッターエンジンのなめらかな吹け上がりと軽快なサウンドも大きな魅力。4気筒なのに他社の6気筒に匹敵するフィーリングという、かつてのホンダエンジンが持っていたアドバンテージがここへ来てようやく復活した。タイヤのひと転がり目から足がしなやかに動いている感触を伝えてくる上質な乗り味や、スポーティに走らせたときの安心感も驚くほどのレベルに達している。
追加モデルなので新鮮味はないが、とにかく乗ってびっくりの完成度である。高性能モデルであるタイプRと合わせ“走りのシビック”、“走りのホンダ”の復活を強く印象づけるモデルだ。
●マツダ「CX-60」 動力性能、質感、燃費を兼備したパワートレインは秀逸

世界的な大ヒットモデルとなった「CX-5」の兄貴分に当たるのがマツダ「CX-60」だ。CX-5がエンジン横置きの前輪駆動ベースであるのに対し、CX-60はエンジン縦置きの後輪駆動ベース。この大変化のために、マツダはプラットフォームもトランスミッションも、そしてエンジンも新設計してきた。
なかでも注目なのが3.3リッターの直6ディーゼルだ。「この時代に大排気量ディーゼル?」と思われるかもしれないが、“e-スカイアクティブ-D”と呼ばれるこのパワーユニットは、驚異的に燃費がいい。何しろ2トン近い大型SUVでありながら、高速道路をゆったり流すと20km/L超えの燃費を軽々とたたき出してみせるのだ。
優秀なのは燃費だけでなく、直6ならではのスムーズさと軽快な吹け上がりも同時に味わえる。動力性能、質感、燃費の両立ポイントは本当に素晴らしい。
加えて、マツダならではの美しいデザイン、上質なインテリアもCX-60の大きな魅力。なかでも「プレミアムモダン」と呼ばれる上級仕様のインテリアは一見の価値ありだ。
一方、課題は低速域で感じる乗り心地の固さ。この課題が解消されれば、マツダのラージ商品群はさらに魅力的な存在となるだろう。
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今年度のCOTYの栄冠は、果たしてどのモデルに輝くのか? 最終選考会は2022年12月8日16:30からCOTY公式YouTubeチャンネルでライブ配信されるので注目だ。
●2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会YouTubeチャンネル
https://youtu.be/NTqmwFQBH4s
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