“使える”実用車「2シリーズアクティブツアラー」はどう進化した? BMWらしい走る歓びは感じられる?
大きく大胆に変化した新型のフロントマスク
2022年に初のフルモデルチェンジを受けて2代目へと進化した、BMWの新型「2シリーズ アクティブツアラー」を試乗した。

BMWのモデルラインナップといえば、かつては小さい方から「3シリーズ」、「5シリーズ」、「7シリーズ」といったセダンがあり、クーペの「6シリーズ」とSUVの「X5」、そしてオープンスポーツカーの「Z3」がある……といった程度だった。
けれど今は、フォルクスワーゲン「ゴルフ」のライバルであるコンパクトな「1シリーズ」があり、SUVも「X1」から「X7」までサイズに合わせて豊富に選べる。さらに「グランクーペ」というクーペ派生のセダンもあれば、電気自動車の「i」シリーズも数種類のモデルを用意している。全ラインナップを正確に答えられる人は、BMW好きの人でもそう多くはないだろう。
今回取り上げる2シリーズ アクティブツアラーも、新時代のBMWとしてラインナップされているモデルだ。
その成り立ちは、エンジンを横置きする前輪駆動系プラットフォームをベースに、“1シリーズより大きくて実用的”なパッケージング。メルセデス・ベンツに当てはめて、1シリーズは「Aクラス」相当、2シリーズ アクティブツアラーは「Bクラス」相当といえば、ドイツ車に精通している人ならきっと理解しやすいだろう。
その一方、「あれ、『2シリーズ』ってクーペじゃなかったっけ?」と思う人もいるかもしれない。実は現在の2シリーズファミリーには、アクティブツアラーのほかに、アクティブツアラーを3列シート化した「グランツアラー」、“1シリーズのセダン”というべき4ドアの「グランクーペ」、そして2ドアの「クーペ」まで用意されている。
しかも、クーペは後輪駆動ベースでほかは前輪駆動ベースと、ひと口に2シリーズとはいってもメカニズムはまるで別物なのが面白いところ。とどのつまり、BMWの2シリーズは多彩なモデルの集合体であり、それぞれが独立した存在と考えるのが正解ではないだろうか。
この記事の主役である2シリーズ アクティブツアラーに話を戻そう。
エンジンは「218i」が搭載するガソリンと、「218d」が搭載するクリーンディーゼルがあり、前者は1.5リッターの3気筒ターボで最高出力156ps、最大トルク230Nmを発生。後者は2リッターの4気筒ターボで、それぞれ150ps、360Nmを発生する。そのうち今回試乗したのは、ガソリンエンジンを搭載するモデルだ。
スタイルは、先代の面影が強く残ったひと目でそれと分かるものだが、そのフロントマスクは進化したことを声高に主張する。何しろ先代に比べてふた回り、いや2倍程度に大きくなったフロントグリルは、大胆であると同時に新しさをしっかりアピールする。
ドアを開けて室内に入ると、大型のタブレットのようなメーターパネルと、それと一体化したセンターディスプレイがイマドキのBMWらしい雰囲気を醸し出す。

ダッシュボードには全面にソフトパッドが貼られており、上級感はさすがBMW……と思っていたら、本国仕様などにはソフトパッドのない仕様も用意されているとのこと。日本市場向けの仕立てや装備を充実させるというインポーターの判断は、このクルマを買うユーザー層の満足度を考えれば大正解だ。
一方、センターコンソールというよりも、センターアームレストの前方にあるといった方が正確に思えるATのセレクターなどは、BMWが手がける電気自動車のイメージリーダー「iX」と同じテイスト。新しさを感じられるとともに、上級車と共通の仕立てを普及モデルにまで展開するというイメージ戦略の巧さを実感する。
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