「発電機じゃないロータリーエンジン」の新品が買える!? マツダはなぜ旧車のパーツ供給を重視するのか
「RX-7」の現存台数の多さも補修用ロータリー継続の理由
マツダは現在もロータリーエンジンを生産している。そう聞くと多くの人は、「そういえばマツダって、プラグインハイブリッド車に発電用ロータリーを搭載するって発表してたな」と思うだろう。

しかし、ここでいうロータリーエンジンはそうではない。純粋な動力源としてのロータリー、そう“13B型”ロータリーエンジンのことだ。
もちろん今、“13B型”を搭載する市販モデルはない。ではなぜマツダは、動力源としてのロータリーエンジンをつくり続けているのだろうか?
その答えは、補修用パーツだ。トヨタや日産が“復刻パーツ”として旧車用の部品を再生産していることを知るクルマ好きは多いだろう。実はマツダでも、同様のプロジェクトが進んでいるのだ。
マツダが展開している旧車向けプロジェクトといえば、“NA型”と呼ばれる初代「ユーノス ロードスター」のレストアサービスが有名だが、実は「CLASSIC MAZDA(クラシックマツダ)」と呼ばれる同サービスでは、パーツの再生産もおこなっている。ここからは同サービスの中から、「RX-7」の復刻パーツについてご紹介しよう。
マツダが展開するCLASSIC MAZDAには、3つの柱がある。
ひとつは、ユーノス ロードスターのレストアサービスだ。メニューはいくつかあるが、基本プランは254万7000円(消費税込、以下同)から。新車同様にリフレッシュするフルレストアプランは494万2000円からとなる(車両の状況やメニュー内容で異なる)。マツダ社内でレース車両に携わっていたメカニックが、きっちり時間をかけて丹念にクルマを甦らせていく。
ふたつ目は、ユーノス ロードスター向けの“パーツ情報サービス”。気軽にリフレッシュをおこないたいと考えるユーザー向けに、レストアとまではいかないものの、個体に合わせて推奨交換部品を提案するサービスだ。
そして3つ目が、この記事のメインとなるRX-7向けの“パーツ再供給”サービス。2代目の“FC型”、3代目の“FD型”RX-7を今もこよなく愛するユーザー向けに、廃盤となったパーツを復刻して再供給する。
再供給しているパーツは、当時と同じ素材やつくり方で再生産するものと、代替品として新たな素材やつくり方で新規生産するものとがある。各種パーツは、国内外のマツダ純正部品取扱店で購入可能だ。
気になるのは、「なぜRX-7なのか?」ということだろう。最も大きいのは、ロータリーエンジンの存在だ。
歴代モデルすべてがロータリーエンジンを搭載するRX-7は、マツダというブランドを語る上で外せないモデル。しかも、最終の“FD型”が生産を終了してから20年が経過する今なお根強いファンがいて、日本国内には“FD型”が約1万6000台、“FC型”で約8000台とそれなり台数が現存している。
こうした理由から、マツダはRX-7用のパーツ再生産プロジェクトをスタートさせたのである。
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