500馬力の水平対向6気筒を搭載 ポルシェ「ケイマン」の最強仕様はどんなクルマ? レーシングカーさながらの鋭い走りとは
レーシングカーのようなルックスとシャープな走り
718ケイマンGT4 RSエンジンは、最高出力がGT4の420psから500psへと高められており、レブリミットは9000回転というとんでもない高回転型となっています。
それに合わせて、サスペンションはサーキットを本拠地に定めたセットアップ。また軽量化のために、ボンネットやフロントフェンダーをカーボン製とし、リアウインドウのガラスも薄くするなど、ひたすら戦闘力アップを追求しています。

SuperGTに参戦するレーシングカーと同様、ダウンフォースを高めるためにステーで上からつり下げる形状とした“スワンネック式”リアウイングも印象的。見るからにサーキットスタイルに仕上げています。
今回の試乗車は、さらに「バイザッハパッケージ」と呼ばれるオプションを装着。先述したリアウイングを始め、いくつかのパーツをカーボン製にするとともに、排気管をチタン化して一層の軽量化を実現、さらにチタン製のロールケージを組み込むなど、サーキット走行を前提とした仕立てになっています。
そのルックスは、まさにレーシングカーそのもの。シートもフルバケットタイプのため、コックピットに収まるだけでレーシングドライバーになったかのような感覚です。
なおバイザッハパッケージは、ドイツにある過酷なサーキット・ニュルブルクリンクの北コースでタイムアタックする車両に施された変更パーツをまとめたもの。ちなみにニュルでは、「最終段階のセットアップ調整時」において、最新の計測方法で7分9秒300を、従来の計測方法では7分4秒511というラップタイムを刻んだといいますから、とんでもない速さですね。
では、718ケイマンシリーズ最強の戦闘力を備えたGT4 RSはどんなドライビングフィールなのか? まずお伝えしたいのは、何もかもがとにかく鋭いということです。
ハンドリングはもちろんのこと、エンジンレスポンスもエンジン音も徹底的に鋭く、一般的なスポーツカーがナイフだとすれば、GT4 RSのそれはカミソリのレベルです。おそらく、一般的なドライバーがサーキットで走れば、能力を使い切らずに走り終えるか、気づかないうちに限界を超えてしまうに違いありません。
今回は公道での試乗だったため、そうした体験をすることはありませんでしたが、公道で乗ったからこそ感じられたのは、GT4 RSはゆっくり走っても味わい深いクルマだということ。何を隠そう、GT4 RSのような“本物”のスゴいところは、サーキットを全開で走らなくても、公道を普通に流しているだけで楽しく感じられるところにあります。ゆっくり走っていても、濃厚で味わい深いのです。
その理由は、アクセルペダルをジワリと踏んだり、ステアリングをゆっくり切ったりしたときでも、ドライバーの運転操作に対する反応が忠実で、しかも研ぎ澄まされているから。思いどおりにコントロールできて心地いいのです。
* * *
718ケイマンGT4 RSは、性能だけでなく見た目もまるでレーシングカーのようなモデルです。だからといって、速く走らなければ意味がないクルマではなく、ゆっくり走るだけでも心ゆくまでドライビングを楽しめるドライビングプレジャーに満ちたモデルでした。
確かに乗り心地はそれなりにハードですが、サーキット走行を重視して開発されたキャラクターと考えれば、十分納得できるもの。むしろ、こういうスーパーなモデルを市販できることこそが、ポルシェのスゴさであることは間違いありません。
●Porsche 718 Cayman GT4 RS
ポルシェ 718ケイマンGT4 RS
・車両価格(消費税込):2024万円
・全長:4456mm
・全幅:1822mm
・全高:1267mm
・ホイールベース:2482mm
・車両重量:1415kg
・エンジン形式:水平対向6気筒DOHC
・排気量:3996cc
・変速機:7速AT(デュアルクラッチ式)
・最高出力:500ps/8400rpm
・最大トルク:450Nm/6750rpm
・駆動方式:MR
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)ストラット式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)245/35ZR20、(後)295/30ZR20
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