一番身近なマセラティの実力とは? ミッドサイズSUV「グレカーレ」はエレガントで官能的! 刺激に満ちた走りが気持ちいい
グレカーレにも受け継がれた3つの“マセラティらしさ”
フラッグシップSUVである「レヴァンテ」よりコンパクトな上に、マセラティの全ラインナップ中、価格的に最もフレンドリーであることから、セールスも好調だという「グレカーレ」。
現時点で、日本市場には「GT」、「モデナ」、「トロフェオ」の3グレードが展開されていますが、先ごろその3台を一気乗りできる機会がありました。そのうち今回は、2リッター4気筒ターボエンジンを搭載する「GT」と「モデナ」の印象をお伝えしたいと思います。

「マセラティらしさ」とは何か? 僕はエレガントであること、スポーティかつハイパフォーマンスであること、そしてセンシュアル(官能的)であること、この3つだと思います。まるでエンブレムの“トライデント”が、3つの槍で構成されているのと同じように……。
マセラティはその歴史のほとんどを、富裕層に向けたクルマづくりに割いてきたイタリアの自動車メーカー。それだけに、エレガンスが身に着いているのは自然なことといえるでしょう。
また、黎明期には自動車メーカーというよりもレーシングカーのコンストラクターとしての色合いが強かったので、スポーティでハイパフォーマンスなクルマがマセラティから誕生するのはDNAみたいなものです。
そして独自の美意識に沿ったクルマづくりを重ねてきた結果、ある頃からマセラティは他のブランドとは大きく異なる官能性を匂わせるようになりました。
それはインテリアの雰囲気や各部の手ざわりから匂ってきたり、サウンドやドライビングフィールから感じられたりとさまざまですが、理屈じゃないところで心の琴線を震わせる何かを歴代のマセラティ車は常に漂わせてきたのです。そして、いまや3本の槍の中の最も強力なひとつが、そのセンシュアリティなんじゃないか? と、僕は感じていたりします。
今回ドライブしたグレカーレも、レヴァンテやセダンの「ギブリ」、「クアトロポルテ」などと同様、その3つの要素を色濃く満たしていたのです。
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