ニュルFF最速車はなぜ終了!? ルノー・スポールの名が消える? 最後の限定車 ルノー「メガーヌR.S.ウルティム」の走りとは
FF量産車として世界屈指のホットハッチ
R.S.とは、ルノー・スポールの略称。ルノーブランドのスポーツモデルに捧げられた勲章です。
走りと乗り心地のちょうど良いバランスをとりながらも、乗り手にドライビングの喜びを与えてくれるモデルとして知られています。
筆者はその卓越したハンドリング性能、限界付近でもコントロールしやすいグリップ、超ハイスピードでのコーナリングが可能なのに、しなやかに動くサスペンションによってフランス車らしい乗り味が楽しめるところが好みです。
しかしそのR.S.が、今回の「メガーヌR.S.ウルティム」で最後になってしまいました。
これからのルノーのスポーツモデルは、アルピーヌになっていくのかもしれません。
ルノー・スポールはスポーツモデル開発だけではなく、F1を始めとするモータースポーツをも担う組織として活動してきたのですが、これらの役割は今後、ルノーグループの新たなスポーツブランド、アルピーヌに引き継がれることになっています。
ここでは、このR.S.の最終モデルの紹介と走行インプレッションをお伝えします。

ミドルサイズの4ドアハッチバックであるメガーヌは、ファミリーユースで使えるサイズでありながら、大人が1人でワインディングロードに走りに行くのも似合いそうです。大き過ぎず小さ過ぎず、日本の使用環境でもマッチします。
履いているのはスポーツタイヤのブリヂストン「ポテンザS007 R.S.」の245/35R19 93Yというサイズです。
ホイールのデザインは冷却効果が高そうな大きな隙間が開いた細いスポークで、メガーヌR.S.トロフィーのホイールより1本あたり2kgも軽くなっています。そしてスポークの隙間から赤いブレンボのブレーキキャリパーがはっきりと見えます。バネ下重量が軽くなったことにより、ブレーキ性能にも余裕が出ているのが乗っていてもわかります。
フロントドライブなのにアクセルのオン/オフやコーナリング中の路面のうねりに対してもハンドルが取られることがないので、スポーツドライビング時の安心感は高いです。これはDASS(ダブル・アクシス・ストラット・サスペンション)のおかげです。これはサスペンションの上下動があっても、フロント荷重が常にタイヤの接地面の中心にかかるように設定できていることと、キングピンオフセットを最小化することで操舵時のタイヤの回転中心とタイヤの中心のズレを小さくすることでトルクステアを低減している効果が出ています。
このようなハイパワーの前輪駆動車にきちんと対応しているところが素晴らしいです。
4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロールという機構は、日常使いでもサーキットでのスポーツドライビングでも有効に働きそうです。
ダンパー底部にもうひとつのダンパー(セカンダリーダンパー)を内蔵し、ダンパーが縮んでフルストロークに近づくとセカンダリーダンパーが減衰力を発生し、メインのダンパーのストロークを制限することができます。
この機構により反力や振動をホイールに伝えることなく、ダンパーのリバウンドや振動を抑えることができ、タイヤが路面にしっかりと接触することを助けてくれるものです。乗り心地だけでなくハンドリング性能も向上させることができます。
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