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ニュルFF最速車はなぜ終了!? ルノー・スポールの名が消える? 最後の限定車 ルノー「メガーヌR.S.ウルティム」の走りとは

正確無比なハンドリング性能を味わえる類まれなFF車

 メガーヌR.S.は、ドイツのニュルブルクリンクの北コースでの記録を出しています(現在はライバルのホンダ「シビックタイプR」が更新)が、1周20.832kmは想像以上に路面が荒れていますし、何か所もジャンピングスポットがあるので、普通のサーキットよりフルバンプ状態になることが多いです。

ルノーの限定車「メガーヌR.S.ウルティム」のインテリア
ルノーの限定車「メガーヌR.S.ウルティム」のインテリア

 そんなときにはきっと4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロールが作動して効果を発揮していることと思います。

 もうひとつ、北コースで有効なのは4コントロール(4輪操舵システム)です。

 これはハンドルを切ることで後輪も操舵するものですが、スピードが低いときには小回りが効くように逆位相、スピードが高いときには安定性を増すように同位相に動きます。

 通常は60km/h未満の低速、60km/h以上の高速で分けられていますが、ドライブモードが「レース」では100km/h未満と100km/h以上にセッティングが変わります。

 また今回装備されたトルセンLSDは、前輪駆動ではクセが出やすいLSDをトルセンによってうまく躾けています。

 アクセルオンでもホイールスピンを抑えアンダーステアが出ず小さな舵角でスムースなライントレースができ、アクセルオフではインへの巻き込みを抑えて挙動を安定させる効果があります。

 メガーヌR.S.ウルティムはサーキットだけでなく、ワインディングロードでも正確無比なハンドリング性能を味わえる稀な前輪駆動スポーツカーという印象を持ちました。

※ ※ ※

 今回乗ったメガーヌR.S.ウルティムは、ルノー・スポールが設立された1976年にちなみ、全世界で1976台が販売される限定車です。

 日本でも2023年4月から受注が開始されましたが、まだ注文は可能だということです。またメガーヌR.S.ウルティムの欧州での発売に伴い、メガーヌR.S.とメガーヌR.S.トロフィーは生産を終了、日本での在庫がなくなり次第販売も終了するということなので、最後のメガーヌR.S.が欲しい人は急いだほうがいいかもしれません。

ルノーの限定車「メガーヌR.S.ウルティム」の走り
ルノーの限定車「メガーヌR.S.ウルティム」の走り

RENAULT MEGANE R.S. Ultime【ルノー・メガーヌR.S. ウルティム】

・車両本体価格(消費税込):659万円
・全長:4410mm
・全幅:1875mm
・全高:1465mm
・ホイールベース:2670mm
・車両重量:1470kg
・エンジン形式:直列4気筒ターボ
・排気量:1798cc
・駆動方式:FF
・変速機:6速DCT
・最高出力:300ps/6300rpm
・最大トルク:420Nm/2400rpm
・サスペンション形式:前ストラット・後トーションビーム
・タイヤサイズ:245/35R19
・WLTCモード燃費:11.3㎞/L

Gallery 【画像】最後のルノー・スポール「メガーヌR.S.ウルティム」を画像で見る(24枚)
プロだけじゃない アマチュアこそ試したいスリクソンの新アイアン
こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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