SUVは世を忍ぶ仮の姿!? 中身は生粋のスポーツカー! 707馬力のアストンマーティン「DBX707」は名門のこだわりが満載のスーパーSUV
サーキットで鍛え抜かれたアストンマーティン初のSUV
今回フォーカスするアストンマーティン「DBX707」は、2022年2月に世界初公開された同ブランド初のSUV「DBX」のハイパフォーマンスモデルであり、スーパーSUVの頂点を目指して開発されました。

世界的なSUVブームは、これまでにない特別なSUVを多数輩出しています。そのひとつが、英国の名門スポーツカーブランド・アストンマーティン初のSUVとなったDBXです。
2015年にスタートしたDBXの開発プロセスでは、テストプログラムの拠点を英国のシルバーストーンとドイツのニュルブルクリンクというふたつのサーキットに隣接したエンジニアリングセンターに設置。SUVとして世界各地での試験走行に加え、サーキットでのパフォーマンス評価も重視されました。
世界有数の難コースとして知られるニュルブルクリンクでおこなわれた耐久テストでは、当時のアストンマーティンのラインナップで最もスポーツ性の高いクーペ「ヴァンテージ」と同等のコーナリングスピードを記録しながら、ブレーキ性能ではスーパーGTである「DBSスーパーレッジェーラ」を上回ることが確認されています。
その実力の高さは、世界中の高性能モデルがラップタイムを競うニュルブルクリンクの北コースでSUVとしては驚異的な8分を切るタイムを幾度となく記録している事実が物語っています。
まさに、名門スポーツカーブランドが送り出すにふさわしいスーパーSUVとして鍛え上げられたDBXは、2019年11月にワールドプレミアを飾っています。
●ジャーマンスポーツブランドにはマネできない世界観
非常に高性能なSUVであるDBXで最初に心奪われるのは、アストンマーティンのクーペと共通性の高い優雅なスタイリングでしょう。
世界の名立たるスーパーSUVは、スポーツカーらしさだけでなく、SUVであることを強く主張するワイルドさを秘めていますが、DBXはスタイリングからスポーツカーであることを非常に重視しているなと感じられます。
ひと目でアストンと分かるフロントマスクや、クーペライクなルーフラインを採用。そして極めつけは、スポイラー内蔵のリアゲートでしょう。テールエンドを引き上げたファストバッククーペのような安定感あるスタイルとともに、ノッチバッククーペのような優雅なフォルムも実現しています。
世界一美しいリアスタイルを持つSUVといっても過言ではありません。迫力ではなく、フォルムの美しさで人を惹きつける……まさに見返り美人なSUVがDBXなのです。
そんなエクステリアが内包するのは、アストンマーティンらしい曲線を多用したやわらかなデザインのインテリア。英国のクラフトマンシップが息づくていねいなつくり込みが施された空間は、スポーツカーらしい機能的なデザインでありながら、温かみも感じさせる空間に仕上げられています。
この辺りは、ジャーマンスポーツブランドにはマネできない、ブリティッシュスポーツブランドならではの世界観でしょう。
アストンマーティンのこだわりは、プラットフォームにも息づいています。それは贅沢にも、DBX専用設計のもの。本格SUVに求められる悪路走破性や渡河浸水性能も考慮されています。その欲張りな要求に応えるべく、スポーツモデルで培ってきた接着アルミニウム構造を活用し、軽量かつ堅牢なものに仕上げられています。
パワートレインは、アストンマーティンの中核的エンジンである4リッターV8ツインターボエンジンに、9速ATを組み合わせたもので、駆動方式はアクティブ・セントラル・ディファレンシャルとエレクトリック・リヤ・リミテッドスリップ・デファレンシャル(eデフ)を備えた4WDとなっています。
以上が、アストンマーティン史上初のSUVであるDBXの概要です。ここからは、そんなDBXをさらに強化したDBX707の詳細をご紹介していきましょう。
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