VAGUE(ヴァーグ)

サーキット志向のポルシェ「911GT3」を広大な北海道で検証! 公道で魅力を味わえる? のんびり走っていても感じられるクオリティの高さとは

スワンネック式リアウイングがGT3の出自を主張

 北海道の礼文島で初めて対面した911 GT3は、鮮烈なシャークブルーのボディカラーがまぶしいモデルでした。

公道ドライブにおいても圧倒的なリアルさと速さ、そして緻密さとフレキシブルさを満喫できるポルシェ「911 GT3」
公道ドライブにおいても圧倒的なリアルさと速さ、そして緻密さとフレキシブルさを満喫できるポルシェ「911 GT3」

 遠目には澄んだ空に溶けそうに見えますが、一歩ずつ車両に近づくと、フロント20インチ、リア21インチのセンターロック式ホイール、ふくよかなリアフェンダーをも上回る存在感を放つスワンネック式リアウイングがGT3の出自を強く主張します。

 その強烈なアピールは、ドアを開けても変わりありません。オプションのカーボン製フルバケットシートやリアロールケージが備わった今回の試乗車は、ドライバーの闘争心をくすぐります。

 エンジンを始動させてクルマが動き出すと、GT3はノーマル911とは少々異なる一面を見せます。

 エンジンのアイドリングはラフでこそありませんが、6つのシリンダーが吸気・圧縮・燃焼・排気という工程を踏んでいく“粒感”が明確に感じられ、わずかでもアクセルペダルに力を込めると、その動きに合わせて粒がそろっていくのが分かります。

 また、ゆっくり走っているときでも、コックピットには4つのタイヤが弾く路上の小石がフェンダー内を打つ音が響きます。

 そんなファーストコンタクトに、文化系ドライバーの筆者としては不安と期待が半々というのが本音ではありました。

NextGT3は飛ばさずともつくりのよさを理解できる
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村田尚之
村田尚之
フリーランスライター・フォトグラファー
東京都出身。学生時代から雑誌の編集に携わる。自動車専門誌やメーカー広報誌などを手がける編集プロダクションを経て、2002年にフリーランスライター・フォトグラファーとして独立。クルマや旅客機、鉄道など乗り物関連の専門誌やニュースサイトを中心に執筆・撮影。『羽田空港アーカイブ1931-2023』(徳間書店)、『ANAの本。』(誠文堂新 光社)など書籍の制作にも携わる

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