BMW新型「5シリーズ」はどう進化? 1600kmの長距離ドライブでわかった“駆けぬける歓び”とガソリンモデル「523i」の魅力とは
特筆すべきは乗り心地の良さ
新型G60になってもうひとつ大きな変化は、乗り心地の良さです。

新東名高速道路のような新しい舗装の道では、水平飛行になった旅客機のように振動なくフラットな乗り心地を味わえます。
路面の不整や段差があったとしても、まろやかにいなし、振動の減衰が早く、不快なブルブル振動が残らないのですごく快適です。VIPを後席にお乗せした場合でも、7シリーズ並みの快適性を味わっていただけます。
この大きな要因のひとつは、ランフラットタイヤ(RFT)採用ではなくなったことだと思います。
路面の当たりのソフト感は、そもそもRFTでも対応できるサスペンションなのに、RFTを採用しなかったことでより当たりのソフト感が強調されています。
こうして非常に快適な乗り心地を達成しながらも、ハンドリング性能はこれまで以上に正確なライントレースができるので、BMWの「駆けぬける歓び」は健在です。
8世代目の5シリーズは、外観よりも中身が大きく変わったことに注目しなくてはいけません。それは燃費や乗り心地だけでなく、ドライバーの操作系も刷新されています。
たとえばアクティブクルーズコントロール(ACC)のステアリングスイッチは、I/0(オン/オフ)、set、MODE、+/-の4つだけになりました。
走行中にI/Oスイッチを押せばそのスピードでACCが始まり、あとは+/-でスピードコントロール、I/0を押すとキャンセル、もう一度押すとリジュームというようにわかりやすいです。
さらに高速道路、先行車がいる、60km/h以下という条件が揃えば、DrivingAssistPlusの表示が出て、(スイッチ操作なしで)手をハンドルから放すだけでステアリングスポークの緑ランプが点灯し渋滞時のハンズフリー走行が可能になります。スイッチを減らすと扱いにくくなる場合もありますが、新型5シリーズではより効率的になって扱いやすくなっています。
1600kmのロングドライブを終えて「またすぐにでも出発できる」くらい疲れなかったことが印象に残っています。大きく進化した5シリーズはロングドライブするほどその良さを感じられるクルマです。
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