BMW新型「5シリーズ」はどう進化? 1600kmの長距離ドライブでわかった“駆けぬける歓び”とガソリンモデル「523i」の魅力とは
8世代目に進化した新型5シリーズセダン
新型BMW「5シリーズ」に試乗しました。ちょい乗りではなく走行距離1600kmオーバーのロングドライブでじっくりと味わったので、詳細をお伝えしましょう。

今回の5シリーズは開発記号「G60」と呼ばれる8世代目のモデルで、日本では2023年8月に登場しました。
初代1972年に登場した「E12」で、5シリーズは半世紀を超える歴史があります。初代の前はノイエクラッセ(新しいクラス)と呼ばれたミドルサイズのBMWで、このノイエクラッセのヒットがきっかけで誕生したのが5シリーズということになります。
2世代目は1981年に登場した「E28」です。この時代までの5シリーズのボディサイズは全幅1695mmで、エンジンが2リッター以下なら日本では5ナンバーを付けていました。
3世代目は1988年登場の「E34」、4世代目は永島譲二氏がデザインを担当した「E39」で1995年にデビューしました。5世代目は2003年に登場した「E60」で、走行スピードによりハンドルのギヤレシオが変化するアクティブステアリングが話題になったモデルです。6世代目は2010年登場の「F10」、7世代目は2016年登場の「G30」と続き、今回試乗した「G60」になりました。
BMWに限らず、各社モデルチェンジするたびにサイズアップする傾向にあります。
新型「G60」の全長5060mm✕全幅1900mm✕全高1515mm、ホイールベース2995mmと、昔(E65 4代目あたりまで)の7シリーズを超えています。しかし車両重量は予想より軽く1760kgに抑えられています。
試乗したのは523i(ガソリン4気筒2リッターエンジン)を搭載したモデルで、140kW(190馬力)/5000rpm、310Nm/1500-4000rpmのパワーとトルクを発揮します。
長距離ドライブするなら523d(ディーゼル4気筒2リッターエンジン)の方が良かったかなあと心の隅で考えながら、東京→京都→伊勢志摩→東京のルートで走り始めました。それはディーゼルエンジンの絶対的な燃費の良さと軽油の安さが魅力だったからです。
しかし結論から言うと新型523iの燃費の良さは驚くべき数字で、給油せずに東京に帰ることができるかと思うほどガソリンがタンクに残っていました。
それでも念のため途中で満タンにしたときには、レンジ(航続距離)が1084kmという数字を示しました。これはほとんどディーゼルエンジン並みの燃費で、そこまでの平均燃費は17.5km/Lなので納得がいきました。ちなみにWLTCモード燃費は14.4km/Lなので、高速走行のみだと大幅に上回っています。
これはエフィシェントダイナミクスエンジンの新世代モジュール式高効率2リッター直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンを搭載したことが成果を上げているのは確かです。
従来モデルに対してより高精度なターボシステム&バルブ制御に加え、ツインインジェクションを搭載したミラーサイクルエンジンへと進化させることで、より低燃費かつダイナミックな走りを実現しているのです。
さらに48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされ、不要なときにはすぐにエンジンを止め、再始動もスムーズにできるスマートエンジンに変身しています。
ガソリン(523i)でここまで燃費が良ければ、車両価格の高いxDriveのディーゼル(523d)を選ぶ人も少なくなるかもしれないと思いました。
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