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ツルツルの氷路面で従来品より22%も短く止まるってホント!? トーヨーの新スタッドレスタイヤはどう進化? スケートリンクで試してみた

氷路面での加速/減速ともに好印象の新オブザーブGIZ3

 つぎに、直線でアクセルを踏み込んで20km/hまで加速し、フルブレーキングでの制動を試みました。

直線でアクセルを踏み込んで20km/hまで加速し、フルブレーキングでの制動を試みた
直線でアクセルを踏み込んで20km/hまで加速し、フルブレーキングでの制動を試みた

 このときもまず加速しやすくスピードに乗せやすいので走りやすかったです。そのあとのブレーキングでも新商品GIZ3の方が強い制動感がありました。

 ABSが作動していても、ブレーキ圧力の変化による制動感の落ち込みが小さいので、ドライバーにとっては安心感があります。

 テストコースでの制動距離の比較では、新商品GIZ3」の方が従来品GIZ2より22%短く止まるというトーヨータイヤの公式データがあるそうで、それを体感することができました。

 結果として新商品のGIZ3は、ハンドル手応え、グリップ限界高さ、コントロール性、さらに安心感も含めて、その向上代はドライバーが体感できるものでした。

トーヨータイヤの新スタッドレスタイヤ「オブザーブGIZ3」のトレッドパターン
トーヨータイヤの新スタッドレスタイヤ「オブザーブGIZ3」のトレッドパターン

※ ※ ※

 さらに今回試せなかった部分の向上代もありました。

 まずは経年変化による性能劣化が抑えられていることです。

 スタッドレスタイヤは2年、3年、4年と使っていくとゴムが硬くなるなどでアイス性能が落ちていくケースが多いですが、新商品のGIZ3はその落ち込みが小さい、つまりアイス性能の効きが長持ちするということです。

 そもそも新品時のアイス性能が高いGIZ3ですが、そのグリップの高さを長年使えそうです。

 ただし、レーダーチャートの性能グラフを見ると、ライフ性能の項目では走行距離に対する摩耗度は従来品のGIZ2」の方が有利なようです。

 同じくウェットブレーキ性能もGIZ2のほうが有利になっていますが、そもそも十分な性能レベルにあるので問題ないという説明がありました。ソフトなコンパウンドを採用したことでアイス性能を上げた代償でしょう。

 つぎにスタッドレスタイヤは夏タイヤに比べると転がり抵抗が大きい傾向にありますが、「GIZ3」は転がり抵抗が10%低減しているということです。

 転がり抵抗が小さくなれば燃費にも有利になりますから、環境性能にも配慮したタイヤということですが、ソフトコンパウンドでも転がり抵抗を小さくできるのかと感心しました。

 トーヨータイヤにとっては4年ぶりの乗用車用スタッドレスタイヤの新商品の登場ですが、大幅なレベルアップを果たしたようです。

 2024年8月時点では13インチから20インチまで68サイズを揃えていますが、最近売れているSUVのサイズも用意されています。

Gallery 【画像】アイスバーンでも短く止まる! トーヨー「オブザーブGIZ3」を写真で見る(23枚)
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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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