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マツダ“初代「ロードスター」レストアプログラム”の現在地とは? 物価高騰やパーツ不足にどう対応? “クラシックマツダ”の未来を探る【Behind the Product#35】

現行「ロードスター」の主査による“愛車の通信簿”とは

 仮にこの先、純正パーツが入手困難な状況になると、レストア事業は終了してしまうのでしょうか? “クラシックマツダ”はすでに、この問題の解決に向けた検討をおこなっています。

 そのひとつが、市販パーツの活用。世界的に多くの台数が販売された初代「ロードスター」は、多くのメーカーや専門ショップからパーツが供給されています。それらのうち、品質の高いものを活用することで、事業継続の道筋を模索しているといいます。

 また、安全上の問題がない部品については、3Dプリンターなどを活用して製作することも検討中なのだとか。

 さらに、マツダではサポートできないものの、市販されている優良部品の情報を“クラシックマツダ”のWEBサイトなどで紹介することで、NA型オーナーのサポートに取り組めないかといった模索もおこなわれています。

 加えて、現在は対応できていない1.8リッターエンジン搭載の“NA8C”や、熱心なファンが多いロータリーエンジン搭載のスポーツカー「RX-7」のFD型に関しても、今後、レストア事業をおこなうための検討が進められているといいます。

 FD型「RX-7」のレストアは初代「ロードスター」よりもハードルが高く、多くの部品を新品に取り換えることは難しいという現実があるそうですが、最良の案を検討中だということです。

 さて、半年以上の月日をかけて完成するレストア車には、オーナーにとってうれしいプレゼントが添えられています。それが、レストア作業の模様を記録したフォトブックと、開発主査によるロードテストのレポートです。

“クラシックマツダ”を担当する伏見亮さん(左)とND型「ロードスター」の開発主査である齋藤茂樹さん
“クラシックマツダ”を担当する伏見亮さん(左)とND型「ロードスター」の開発主査である齋藤茂樹さん

 現行モデルであるND型「ロードスター」の開発主査である齋藤茂樹さんは、開発ドライバーを務めてきた走りのプロ。その齋藤さんが、レストア車両の入庫時と作業後にマツダ本社工場内のテストコースで試乗し、クルマの状況を記したレポートを添えてくれるのです。「ロードスター」のキーマンが評価してくれるのですから、オーナーにとってこれほど確かな“愛車の通信簿”はないでしょう。

 そんな齋藤主査は、“クラシックマツダ”のレストアサービスをどのように見ているのでしょうか?

「私は最新モデルの開発に携わっていますが、初代を大切に乗り続けておられる方がいらっしゃるからこそ、『ロードスター』の今があると考えており、初代オーナーの皆さまのことはとてもリスペクトしています。

 もちろん、私が手がけている最新モデルにも乗っていただきたいのですが、初代を手放してまで乗り換えていただきたいとは思っていません。もしも増車いただけるなら、うれしい話ですけどね(笑)」

“クラシックマツダ”のサービスを継続していくことは、マツダにとって歴代「ロードスター」オーナーへの感謝につながることでしょう。もちろん、時代とともにサービス内容は変化していくでしょうが、今後も歴代「ロードスター」を愛するオーナーたちをサポートしてくれることは間違いありません。

Gallery 【画像】これがNA「ロードスター」“復活の現場だ! “クラシックマツダ”の作業風景とレストア中の車両を写真で見る(30枚以上)
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