“145mmワイドなボディ“が圧巻! 日産「オーラNISMO RSコンセプト」はレース挑戦を強く意識!! 新時代の“電動4WDスポーツ”が秘めた限りない可能性
量産パーツで高性能化――市販を見据えた開発手法
「東京オートサロン2026」において、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズブースは「オーラNISMO RSコンセプト」を世界初公開しました。名前にあるとおり、あくまでコンセプトカーですが、将来的にはコンプリートカーとしての市販化も視野に入れているとのこと。高性能なコンパクトカーで日産陣営はどのような未来図を描いているのでしょうか?
日産のモータースポーツ部門であるNISMO(ニスモ)がプロデュースする「NISMOロードカー」には、すでに「オーラNISMO」がラインナップされていますが、今回発表された「オーラNISMO RSコンセプト」はそれよりさらにハイパフォーマンスなモデル。
電動化時代における新たなモータースポーツの可能性を探る役割を担う存在でもあり、高性能な電動車両を提供することで、日産陣営はエントリーモータースポーツの盛り上げに貢献したいというビジョンを描いているといえます。
そんな「オーラNISMO RSコンセプト」で注目されるのは、量産コンポーネントを活用しながら高性能化を図っていること。新規開発の工数を抑えながら高性能バージョンをつくり上げている手法を見ると、現実的に市販化を見据えていること、そして、ユーザーに求めやすい価格で提供することを考慮していることが分かります。
気になるパワートレインは「エクストレイル NISMO」のそれを搭載。バッテリーやモーターもそのまま流用しています。
これにより、「エクストレイル」が採用する優れた4WDシステム“e-4ORCE”も搭載されているのがポイントです。

さらに“NISMO tuned e-4ORCE”と呼ばれる独自の制御を採用していて、トラクション性能と旋回性能の向上を実現するなど、よりスポーツ性能を引き出せる制御となっています。
「エクストレイル NISMO」のパワートレインを流用しているので、重量は当然、重くなっており、スペック上では約100㎏の車重増加となっています。これに対応すべく、「オーラNISMO RSコンセプト」はブレーキをフロント対向4ポッド、リア2ポッドへと強化。さらに、全幅を145mm広げるというワイドトレッド化も図っています。
専用のエアロパーツをまとうなど空力性能も強化されていて、単純に動力性能だけを強化したモデルではなく、走る・曲がる・止まるという総合的な走行性能をブラッシュアップしたモデルとなっています。
●145mmのワイド化とe-4ORCEが描く未来のレースシーン
近年の日産自動車のスポーツモデルといえば、「GT-R」と「フェアレディZ」が中心的な役割を果たしてきました。いずれも歴史とブランド力を誇りますが、高価格帯のハイパフォーマンスモデルということで、誰もが気軽に楽しめるモデルでなかったのは事実です。
かつての日産には、「GT-R」や「フェアレディZ」はもちろんのこと、「パルサー」や「マーチ」といったリーズナブルなモデルにもスポーティなホットモデルが用意されていました。また、このようなモデルが、ジムカーナやエントリーカテゴリーのサーキットレースなどを支え続けてきた歴史があります。
こうした“グラスルーツレース”を支えたいという気持ちが、日産社内のクルマ好きのメンバーの間にはずっとあったとのこと。今回のプロジェクトも、既存のアイテムを使ってジムカーナやラリーといったエントリーモータースポーツを支えるホットなクルマをつくろう! との思いが形になったものだといいます。
「オーラNISMO RSコンセプト」は今後、モータースポーツで愛用されるクルマとなるよう、レースの世界で鍛え上げていくプランを練っているとのことで、近い将来の「スーパー耐久」シリーズST-Qクラスへの参戦も計画中だといいます。
長時間のサーキット走行というレースシーンで、「オーラNISMO RSコンセプト」がどのようにブラッシュアップされていくのか。そして、e-POWERというパワーユニットがどのような進化を遂げるのか、注目したいところです。
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