実質250万円以下も!“EVのパイオニア”が15年目で大変身!! 日産 新型「リーフ」は何が変わった? 最大702kmの航続距離とSUVボディに注目
クーペSUVに変身した新型「リーフ」の走りとは
2010年12月、“世界初の専用ボディを与えられた量産BEV(電気自動車)”として誕生した日産「リーフ」。そんなBEV界のパイオニアが先ごろフルモデルチェンジを果たし、3代目へと進化しました。3世代目まで継続販売されているBEVは、「リーフ」が世界で初めてです。
これまで「リーフ」はグローバル市場で70万台以上のセールスを記録。そのうち日本では約18万台が販売されています。
これまでの進化の歩みは著しく、初代の誕生当初はわずか200km(JC08モード)だった1充電当たりの航続距離も、新型は最大702km(JC08モードより厳しめのWLTCモード)となっています。これだけを見ても、約15年間のBEVの劇的な進化を強く感じられます。
さて、今回のフルモデルチェンジにおける最大のトピックは、パッケージングの変化でしょう。従来モデルのハッチバックからSUVへと変身。しかも、フツーのSUVではなく、リアゲートが大きく傾いた軽快な雰囲気を醸し出すクーペSUVとしています。
初代「リーフ」に対して、「なぜここまで個性的なスタイルにしたんだろう!?」と感じた筆者(工藤貴宏)も、新型のデザインは純粋にカッコいいと思います。
なかには「SUVは機械式立体駐車場に入れられないこともあるから所有できない」と感じる人もいるでしょう。しかし、その認識は誤り。新型「リーフ」の全幅は1810mmと一般的な機械式立体駐車場のパレットに収まるサイズですし、全高も日本仕様(の“プロパイロット2.0”非装着車)であれば、1550mmというロールーフ車用の機械式立体駐車場に収まります。
何を隠そう先代モデルの全高は、前期が1540~1545mm、後期が1560~1565mmでしたから、実は全高は先代の後期型より新型の方が低くなっているのです。もちろん、ルーフ自体は新型の方が高いのですが、アンテナの位置や形状の工夫による違いです。
いずれにせよ、SUV化によるデメリットは「なし」といってもいいのではないでしょうか。

SUV化された理由のひとつは、先代モデルよりバッテリー搭載量が大きくなり、その分、重くなった車両重量を支えることと空気抵抗の低減を図るべく、タイヤの大径化が必要だったこと。そして、SUVは自動車界のトレンドなので、より多くの人に受け入れてもらうため、などの理由があります。
リアウインドウが大きく寝たプロポーションは、実用性の犠牲が心配になるところですが、リアシート乗員の頭上空間に問題はなく、ラゲッジスペースも後席背もたれの上端までにしっかりとした空間が確保されているため、天井まで荷物を積み上げるようなことをしない限り、影響はありません。つまり日常的な使い方では、SUV化によるネガは全くないのです。
新型「リーフ」のパワートレインは、78kWhという大容量バッテリーを搭載し、1充電当たりの航続距離が685~702kmという「B7」と、バッテリー容量を55kWh(航続距離は469~521km)として価格を抑えた「B5」の2タイプをラインナップしています。
今回はそのうち、「B7」に試乗しました。
試乗を終えた後の率直な印象は、「なめらかに走って、フツーにいいクルマ」というもの。
例えば、アクセル操作に対する加速フィールは、以前のBEVで見られた鋭さを強調するものではなく、リニア感が強くてエンジン車から乗り換えても全く違和感がありません。
また、高速道路の本線に合流する際などの加速はパワフルで、エンジン回転数が高まるのを待つ必要があるエンジン車とは異なり、アクセルペダルを踏んだ直後からグイグイ加速してくれるので、エンジン車よりも運転が楽に感じます。
そうした美点を知ると「BEVっていいな」と思うのもまた事実です。
さらに、高速道路のインターチェンジ付近にある、ゆるやか、かつ深く曲がり込むコーナーでは、ハンドリングのよさも実感。加速しながらスーッと気持ちよく曲がっていく感覚は、それはそれは爽快な印象でした。
開発陣によると、新型「リーフ」がねらったのは「BEVであることを意識することなく、フツーに乗れるクルマ」なのだとか。航続距離の伸びも含め、そうしたねらいはしっかり実現できているなと感じました。
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