雪道で試した新型「トレイルシーカー」が“スバルらしさ濃密”だった理由 「アウトバック」の血統を継ぐタフな“電動クロスオーバーワゴン”の走りとは?
「ソルテラ」よりも“スバルらしい”「トレイルシーカー」とは
「ジャパンモビリティショー2025」で日本初公開されたスバルの電動クロスオーバーワゴン「トレイルシーカー」。正式発表・受注開始を2026年4月9日に控えるこのモデルのプロトタイプを、雪に覆われたクローズドコースでいち早く試乗することができました。
スバルはすでに、電動SUVの「ソルテラ」を展開していますが、「トレイルシーカー」はそれとはひと味違う、独自の走りの世界観を見せてくれました。
「トレイルシーカー」は、スバルにとって「ソルテラ」に続く第2弾のBEV(電気自動車)モデルです。そのボディサイズは全長4845mm、全幅1860mm、全高1670mm、ホイールベース2850mmとなっています。
フロントマスクは先ごろ改良されたばかりの「ソルテラ」に似ていますが、全長は155mm、全高は20mm大きくなっていて、ラゲッジスペースの容量も「ソルテラ」の452リットルから最大633リットルへと拡大されています。
また、そのルックスは「ソルテラ」よりも全体的にラギッドな味つけとなっており、バッテリーやモーターといった基本的なハードウェアを改良された「ソルテラ(D型)」から継承しながら、より“スバルらしい”モデルとなっています。
基本的なハードウェアは同じ……とご紹介しましたが、実は大きく変わっているポイントがひとつあります。それは4WDモデルのリアモーター。D型「ソルテラ」の4WD仕様は、リアモーターの最高出力が88kW(119.6ps)、最大トルクは169Nmであるのに対し、「トレイルシーカー」のそれは、最高出力167kW(227.1ps)、最大トルク268Nmへと強化されています。これに伴いシステム出力も、D型「ソルテラ」の252kW(342.6ps)から280kW(380.7ps)へと高められています。

そんな「トレイルシーカー」のグレード展開は、D型「ソルテラ」と同様。エントリーグレード的な位置づけとして「ET-SS」前輪駆動モデルが設定されるほか、「ET-SS」と最上級グレード「ET-HS」の4WDがラインナップされています。
さて、そんな「トレイルシーカー」を見て「ピン!」と来る人も多いのではないでしょうか? そう、実は「トレイルシーカー」は、先日発売されたばかりのトヨタ「bZ4Xツーリング」と兄弟車の関係にあるのです。
しかし、それぞれのベースモデルであるトヨタの「bZ4X」と「ソルテラ」がトヨタ色の強いモデルだったのに対し、「bZ4Xツーリング」と「トレイルシーカー」はスバル色の強いモデルとなっています。
トヨタとスバルのアライアンスによって「bZ4X」と「ソルテラ」が誕生したことを受け、スバル側は「リフトアップワゴンのようなモデルを出したい」、「BEVのラインナップにスバルらしいものが欲しい」とリクエスト。その思いが起点となり、「トレイルシーカー」(と「bZ4Xツーリング」)が誕生したといいます。
また、「bZ4X」と「ソルテラ」はトヨタの工場で生産されていますが、「bZ4Xツーリング」と「トレイルシーカー」は群馬にあるスバルの矢島工場で生産されます。こうした点も、「トレイルシーカー」の“スバルらしさ”につながっているのかもしれません。
そうしたスバルのこだわりやコンセプトの出発点などを考えると、「トレイルシーカー」は日本での販売を終了した「アウトバック」のBEVバージョンととらえることもできそうです。
実際、欧州市場では、「E-アウトバック」というネーミングで展開されることが発表済み。「アウトバック」の系譜を感じさせる点からも、スバル色が色濃いアライアンスモデルといえます。
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