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320馬力の「インテグラ」2026年後半に日本市場へ復活! 20年ぶりに発売されるビッグネームは“米国生産のアキュラ車”という衝撃

“アキュラ”バッジをつけた「インテグラ」が日本に復活

 ホンダは2026年後半に、米国工場で生産しているアキュラ「インテグラ タイプS」を日本へ輸出することを明らかにしました。

 アキュラは1986年に、北米で誕生したホンダの高級車ブランドです。しかしこの40年間、日本でアキュラのバッジを掲げたクルマが正規販売されたことは一度もありません。

「NSX」や「インテグラ」など、北米市場でアキュラブランドとして販売されるモデルは、日本ではホンダブランドで展開されてきました。つまり、今回の「インテグラ」上陸は、アキュラのモデルを日本で買えること自体が大きなニュースなのです。

 さらに海外の報道では、「インテグラ タイプS」が米国仕様のまま、つまり左ハンドルのまま日本市場に投入されるとしています。そのため、右ハンドル車が当たり前の日本市場では販売台数は限定的になると思われますが、逆にいえば、左ハンドルの米国製アキュラという希少性は、熱心なホンダファンやクルマ好きにとって魅力的に映るかもしれません。

 ホンダが米国生産車を日本へ導入するのは久しぶりのこと。長らく途絶えていた輸入が復活する背景には、いくつかの要因が絡み合っています。

アキュラ「インテグラ タイプS」
アキュラ「インテグラ タイプS」

 まずは先日、日本の国土交通省が、米国製車両の検査手続きを簡素化したこと。これにより、米国の基準で製造されたクルマを日本で登録するハードルが大幅に下がり、少量輸入でもビジネスとして成立させやすくなりました。

 さらに、日米貿易バランスへの配慮という政治的側面も見逃せません。日本から米国へは大量のクルマが輸出される一方、その逆は極めて少ないのが実情です。トヨタ自動車も「カムリ」や「ハイランダー」、「タンドラ」といった米国製のモデルを日本へ輸出する計画を温めているようで、ホンダの動きは業界全体のトレンドだといえます。

 さらに「東京オートサロン2026」で展示された「インテグラ タイプS」に対する来場者の熱い反応も、こうしたホンダの動きを後押ししたのかもしれません。

●「シビック タイプR」と同じ心臓を持つ大人のスポーツ

 では、日本にやって来るアキュラ「インテグラ タイプS」とは、どんなクルマなのでしょう?

 ボンネットフードの下に搭載されるのは、K20C型の2リッター直列4気筒VTECターボエンジン。現行の「シビック タイプR」と同じユニットで、最高出力は320hp、最大トルクは310lb-ft(約420Nm)を発生します。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみという硬派な仕様です。

 ボディサイズは、全長約4725mm、全幅約1900mm、全高約1405mmで、「シビック タイプR」と比べて全長が約130mm長く、わずかに幅広い寸法です。

 ボディ形状は5ドアハッチバックで、リアシート背もたれの6:4分割可倒機構と相まって実用性も高く、荷室容量はクラストップレベルを誇ります。

「シビック タイプR」との最大の違いは、そのキャラクターにあります。「タイプR」がサーキットでのラップタイムを追求するピュアスポーツカーであるのに対し、「インテグラ タイプS」は公道での洗練されたスポーツドライビングに軸足を置いています。

 専用チューニングとなるアダプティブダンパーシステムは、よりしなやかな乗り味で、インテリアはプレミアムブランドであるアキュラのモデルにふさわしく、レザーや高品位オーディオで仕立てられています。

 日本市場でもかつて展開されていた「インテグラ」は、手頃で楽しいホンダのスポーツクーペとして多くの人々に親しまれていました。なかでも「インテグラ タイプR」は、自然吸気式のVTECエンジンを心ゆくまで回す快楽をクルマ好きに提供してくれた名車で、今なお中古市場で高値がついています。

 その「インテグラ」が、2006年の販売終了から約20年を経て、今度は北米からの輸入という形で日本市場に復活することは、日本の自動車文化にとっても大きな出来事といえるでしょう。

 まだまだ明らかになっていない要素は多数残っていますが、続報を楽しみに待ちたいところです。

Gallery 【画像】超カッコいい! これが日本市場に復活するアキュラ「インテグラ タイプS」です(30枚以上)
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