最大70万円値下げしたのに航続距離は746kmに伸びた!? 3年で別物に進化したトヨタ「bZ4X」は“クルマ屋の意地”を感じさせる走り味こそ真価
最大70万円値下げでも航続距離は746kmに延長
トヨタ自動車が日本市場向けに初めて投入したBEV(電気自動車)専用モデル「bZ4X」が先の商品改良で大きく進化。本記事では、進化の内容を改めてチェックしつつ、より身近な存在となった最新モデルの印象をリポートします。
「bZ4X」は、トヨタとスバルのアライアンスにて開発されたBEV専用モデルです。兄弟車であるスバル「ソルテラ」とは細部や走りの味つけが異なっていて、それぞれのブランドのクルマに対する考え方の違いが見て取れるのは興味深いところです。
2022年5月に誕生した「bZ4X」は、当初、他を圧倒する航続距離を誇るわけでもなく、1日当たりの急速充電回数にも制約があるなど、成熟ぶりに物足りなさを感じたのも事実です。
それでもトヨタは決して投げ出すことなく、しっかりと「bZ4X」を進化させ、魅力的なBEVへと段階的にアップデートさせてきました。
まず2023年4月には、ソフトウェアのアップデートを実施。これにより、急速充電性能の改善が図られ、航続可能距離の表示が実態に即したものへと変更されました。
そして2025年10月には、大幅な商品改良を実施。その内容はビッグマイナーチェンジと表現できるほどの内容で、これまでの評価や課題を真摯に受けとめ、愚直に“いいクルマ”へと進化させています。
では最新モデルは、どんな点が進化したのでしょう?
まずはBEVとして注目すべき進化ポイントが、大幅に伸びた航続距離です。カタログなどに記載されるWLTCモードの航続可能距離は、上級グレードである「Z」の前輪駆動車で、デビュー当初の559kmから746kmへと大幅に伸びています。

この進化を実現したのは、駆動用モーターのエネルギーロス削減や、充電環境などに合わせてバッテリーを事前に温めるプレコンディショニング機能の搭載などは要因のひとつといえますが、最大のポイントはバッテリー容量が大きくなったこと。セル数が96から104へと増え、バッテリー容量自体も71.4kWhから74.7kWhへと拡大されています。
さらに見逃せないのが、最新モデルの価格です。グレードによっても異なりますが、最大で約70万円の値下げを実現。BEVの中でも有数の、ハイコスパモデルとなっています。
これらの進化を俯瞰すると、最新型「bZ4X」は非常に優れた商品力を持ったBEVになったといえます。
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