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6速MTで“275馬力の4WDセダン”を手なづける快感! スバル「WRX STIスポーツ#」のプロトタイプに乗って感じた“体育会系”の走り味とは

スバルファン待望のハイパワーターボ×MT

「東京オートサロン2026」でプロトタイプが公開され、先日、待望の抽選販売受付が始まったスバルのモータースポーツ統括会社・スバルテクニカインターナショナル(STI)が手がけるコンプリートカー「WRX STIスポーツ#」。これまで日本仕様の「WRX」には設定のなかった、6速MTを搭載した特別なモデルです。そのプロトタイプに試乗することができましたので、その印象をお伝えしたいと思います。

 2019年に発表された「WRX STI」の特別仕様車「EJ20ファイナルエディション」を最後に、長年、スバルのハイパフォーマンスモデルを支えてきた名エンジン“EJ20”型に終止符が打たれました。それと同時に途絶えてしまったのが「WRX」×MTという組み合わせです。

 1992年に誕生した「インプレッサWRX」を前身とする、スバルのハイパフォーマンスモデル「WRX」。「インプレッサ」シリーズから独立して以降は、レーシーな志向が強い「STI」とプレミアムスポーツとしてキャラクターを持つ「S4」というふたつのバリエーションが展開されていました。

 しかし「WRX STI」がラインナップからドロップしてからは、ハイパワーターボエンジン×MTという組み合わせがスバル車のラインナップから消滅していました。

 とはいえスバルは、海外市場向けに最新型「WRX」のMT仕様を展開。そのため日本のスバルファンからは、「日本仕様でもMTの『WRX』を展開して欲しい」との声が挙がっていました。

 そうした期待に応えるべく、台数限定モデルながら登場したのが、今回の「WRX STIスポーツ#」というわけです。

スバル「WRX STIスポーツ#」
スバル「WRX STIスポーツ#」

 今回試乗したのは、数々の特別装備が与えられている「WRX STIスポーツ#」のプロトタイプ。スタンダードな「WRX S4」とひと目で分かる違いはトランスミッションとペダル数ですが、実はそれ以外にも、走りに効くハードウェアの多くが異なっていました。

 特に違いが明確なのが、フットワークに関するパーツです。タイヤはスタンダードな「WRX S4」より1インチアップとなる245/35R19サイズのブリヂストン「ポテンザ S007」を装着。またブレーキは、フロント対向6ポット、リア対向2ポットのブレンボ製キャリパーがおごられるほか、専用チューニングとなるZF製の電子制御ダンパーも装備されています。

 また駆動系も、ビスカスLSDつきセンターデフが採用されており、より高いトラクション性能に期待が持てます。

 そのほか、STI製のフレキシブルドロータワーバーやフレキシブルドロースティフナーなども装着されていて、ドライバーの意思がダイレクトに伝わる操作感と走りの楽しさにこだわった1台となっています。

 ちなみに、エンジンスペックに関しては大差ありません。強いていえば、最大トルクが「WRX S4」の375Nmから350Nmへと小さくなっています。これはMTとの相性を考えた結果かと思われます。

 275psという最高出力は「WRX S4」と同じであることを考えると、「WRX STIスポーツ#」は絶対的な速さやパフォーマンスにフォーカスしたモデルではなく、あくまでもドライビングの楽しさに焦点を当てたモデルであることがうかがえます。

Next“体育会系の乗り味”を手なづける楽しさを味わえる
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