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まもなく新型「カイエン」日本デビューへ! ポルシェジャパンのブッシュマン社長が明かす2026年の戦略と新型「911ターボS」の中身とは【The Interview】

日本のポルシェファンへの想いと社長自身の“オフタイム”

 ここ日本において、ポルシェは高い人気を獲得しています。ブッシュマン社長の目には、日本のポルシェファンはどのように映っているのでしょう?

「日本のポルシェファンは非常に多様で、ひと言では定義できませんね。紳士的にスポーツドライビングを楽しんでおられる方もいらっしゃれば、情熱的にクルマと向き合う若い世代の方もお見かけします。でも共通しているのは、皆さん“運転する喜び”を大切にされているという点です。この共通した価値観こそが、日本市場の特別な魅力だと感じています。

 また、多くのお客さまが長い時間をかけてポルシェにたどり着いておられて、その過程も含め、深くブランドを理解して大切にされている印象があります。今日のようなイベントを通じてポルシェへの愛情や愛着をファンの方たちと分かち合い、語り合って共有できるのもうれしいことですね」(ブッシュマン社長)

 ブッシュマン社長は日頃から、千葉県木更津市にあるポルシェのブランド体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(以下、PEC東京)」などでのイベントに自ら足を運び、参加者たちと交流を重ねているといいます。ポルシェジャパンという企業のトップが直接、そうした場に姿を見せる理由をうかがいました。

「『PEC東京』では楽しいイベントがたくさん開催されていますから、お客さまも大勢集まってくださいます。私もそれを体験したり、お客さまと交流したりすることで、新たな気づきや学びがあるのです。

 私自身、これだけ素晴らしいモデルを展開しているポルシェというブランドで働いていることに喜びを感じており、いつもクルマの近くに身を置いています。そうすると必然的に、お客さまと密接な関係ができてきますし、それ自体、楽しいことだと感じています」(ブッシュマン社長)

 ポルシェジャパンは、カスタマーはもちろんのこと、日本社会とのつながりや距離感を重視している企業であると筆者は感じています。

 例えば、東京大学先端科学技術研究センターとのコラボによって開催される中高生を対象としたスカラーシッププログラム「LEARN with Porsche」のように、ユニークなCSR活動などもおこなっています。そうした活動は、ブッシュマン社長の目にどのように映っているのでしょう?

ポルシェジャパンが東京大学先端科学技術研究センターと2021年から展開しているユニークなスカラーシッププログラム「LEARN with Porsche」
ポルシェジャパンが東京大学先端科学技術研究センターと2021年から展開しているユニークなスカラーシッププログラム「LEARN with Porsche」

「ポルシェが日本で成功している背景には、ファンの方々の存在があります。その感謝を形にするために、私たちもコミュニティの一員として何か恩返しをしたいという思いがありました。

 現在、いろんなプログラムを展開していますが、“良き企業市民”としてコミュニティに受け入れられる一員となるには、相応の活動をおこなうことは欠かせません。

 CSR活動は単なる社会貢献ではなく、若者たちの“夢”や“憧れ”を生み出す役割も担っています。人生において、夢や憧れってとても大事なことですよね? 夢に向かって目標を設定して達成する、そしてまた次の目標に進む……その原動力となりますからね。

『LEARN with Porsche』はその一例ですが、若い人たちが学び、成長し、望むキャリアで成功を収める……その夢を実現して欲しいですし、われわれはそれをサポートしたいと思っています。そして将来、ポルシェオーナーになるという夢も持っていただけるとうれしいですね(笑)」(ブッシュマン社長)

 ここまでポルシェというブランドや各モデルの話、そしてポルシェジャパンとしての取り組みなどについて話していただきましたが、最後はブッシュマン社長のプライベートについて、ちょっとだけうかがってみましょう。

 故郷から遠く離れた日本で企業のトップに就くのは、相応のストレスがあると思いますが、ブッシュマン社長はどのようにして、それらを解消しているのでしょう?

「私はこれまで、さまざまな文化の中で育ってきましたから、環境の違い自体は大きなストレスとは感じません。現在は日本を拠点としていますが、自分のベストを尽くしたいと考えていますし、強いチームで仕事をしたいと思っています。

 そのために、会社としても個人としても目標を設定し、それを達成していく。そして、目標が達成できたときは、お祝いをして喜びを分かち合う……そういう方針がいいと考えています。

ポルシェジャパンのイモー・ブッシュマン社長
ポルシェジャパンのイモー・ブッシュマン社長

 もちろん、仕事を始め、何事にもバランスは肝心。私がストレスを解消する方法は、ふたつあります。

 ひとつはスポーツ。具体的には、ランニングやサイクリングによってリフレッシュしています。自転車で江の島や葉山、三浦方面まで2〜3時間サイクリングすると、頭の中がスッキリしますよ。

 もうひとつは家族と過ごす時間です。最近は次女と過ごす時間が多いのですが、そうした時間をとても大切にしています。

 そうそう、昨日、ゴルフに挑戦してみたのですが、あれは逆にストレスが増えてしまいますね(苦笑)」(ブッシュマン社長)

* * *

 ポルシェジャパン躍進のカギを握るブッシュマン社長。知的かつパワフルでありながら気さくで気取らない人柄は、まさにポルシェというブランドを映す鏡といった印象です。2026年、ニューモデルや各種イベントが目白押しのポルシェジャパン、そしてブッシュマン社長の言動からは、目を離せそうにありません。

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