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乗り心地は劇的に向上したが「力強さは物足りない!?」 先代モデルに5年乗った元オーナーが感じたマツダ新型「CX-5」の“進化と後退”

「先代の方がよかった」と感じたふたつのポイント

 ここまで新型「CX-5」の美点をご紹介してきましたが、正直に告白すると、実は「先代の方がよかったかも!?」という部分があったのも事実です。

 その一例が、パワーユニット。筆者が所有していたのが2.2リッターのクリーンディーゼル車だったこともありますが、新型の2.5リッター自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドは、やはり力強さという面では物足りなさを感じます。

 街中や高速道路といった日常的なシーンでは不満を覚えることのない新型のパワーユニットですが、発進加速や中間加速、そして燃費については、先代のディーゼルの方が格上でした。

 なので、先代のディーゼル車からの乗り換えを検討するのであれば、2027年中に登場予定とアナウンスされている、新世代エンジン“スカイアクティブZ”を核とするストロングハイブリッド車を待つのもアリだと思います。

 そしてもうひとつ、「先代の方がよかったな」と感じたのがインテリアの質感。新型のインテリアはモダンなデザインであり、大きなセンターディスプレイによる先進的な雰囲気は魅力的だと思いますが、質感アップのためのつくり込みに関しては、先代の方がハイレベルだったように思います。例えば、先代ではソフトパッドがあしらわれていたメーターフードやドアトリムアッパーなどが、新型ではハードなタッチの樹脂になっているのです。

 こうした仕立ての部分については、非常に難しい判断が必要だったのだろうと思います。開発をまとめる立場の人間としては「お金を掛ければできる。けれどその分、車両価格が高くなる」というジレンマを感じていたことでしょう。それらを加味しての結果なのでしょうが、新型のインテリアからは、先代ほどの上級さを感じることはできませんでした。

マツダ新型「CX-5」
マツダ新型「CX-5」

 その代わりに、新型「CX-5」は買い得感という大きな武器を手に入れています。

 昨今はクルマの価格上昇が著しいのは皆さんもご存じのとおり。パワートレインの違いはあれど、ライバルとなる「RAV4」は450万円(消費税込/以下同)スタート。「フォレスター」も385万円からとなっています。

 そんななか、先代より価格帯は上昇したものの、330万円からという価格を実現した新型「CX-5」には大きなアドバンテージがあると思うのです。ヨーロッパでは、すでに計画を上まわる受注を得ているという新型「CX-5」。ここ日本では、買い得感という武器がどのように評価されるのか、注目したいところです。

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