421馬力の「GT43」が816馬力のPHEVより楽しいのはなぜ? メルセデスAMG「GTクーペ」2台を乗り比べて見えた“速さとの向き合い方”
明確にキャラクターが異なる2台
メルセデスAMGのフラッグシップスポーツカー「GTクーペ」には、性格の異なる3つのパワートレインが用意されています。なかでもキャラクターが対照的なのが、とりわけピュアなキャラクターを持つ「GT43クーペ」と、トップパフォーマンスモデルのPHEV(プラグインハイブリッド)「GT63 S Eパフォーマンスクーペ」。この2台をクローズドコースで乗り比べると、同じモデルとは思えないほどの違いが見えてきました。
メルセデスAMG「GTクーペ」が日本市場に上陸したのは2024年4月のこと。上陸当初は最高出力585ps、最大トルク800Nmを誇る「GT63クーペ」のみのラインナップでしたが、同年11月に最高出力421ps、最大トルク500Nmの「GT43クーペ」が、そして2025年2月にはシステム最高出力816ps、システム最大トルク1420Nmというド級のスペックを誇る「GT63 S Eパフォーマンスクーペ」が追加されました。
「GT43クーペ」はシリーズで最も手が届きやすい価格であることから、エントリーグレードととらえる人もいるかもしれません。しかし、実はその内容を深掘りしていくと、とりわけピュアなドライビングフィールを味わえるモデルであることが分かります。

何しろ「GTクーペ」の中で唯一の後輪駆動モデルです。しかも、搭載される2リッター直列4気筒ターボ“M139”型は、メルセデスAMGの名パワーユニットとして高い評価を得てきたエンジンです。
一方の「GT63 S Eパフォーマンスクーペ」は、エンジン単体で612psを発生する4リッターV8ツインターボに、F1技術を応用した高性能バッテリーを組み合わせたPHEV。約13kmのEV走行が可能ですが、電動化システムの本質はあくまで“速さに効く”というもの。それが最も現れているのが0-100km/h加速タイムで、わずか2.8秒という俊足を誇ります。

後輪駆動で純粋にドライビングと向き合える「GT43クーペ」と、新時代のテクノロジーを満載した「GT63 S Eパフォーマンスクーペ」は、同じモデルでありながら相反するキャラクターを有した2台といえます。
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