歴代CEOの邸宅を改装した“ベントレーの隠れ家”から英国・クルー本社へ!「コンチネンタルGT S」で味わった“降りたくなくなる”走りとは
8年ぶりのベントレー本社取材は英国の“定宿”から
羽田空港から深夜便で飛び立ちミュンヘンで乗り継ぎ。長いフライトを経てイギリス北西部の都市・マンチェスターの空港に降り立つと、出口でスーツを着込んだスタッフが待っていてくれました。久しぶりのベントレー本社訪問。この時点ですでに気分がたかぶって、フライトの疲れも吹き飛びそうです。
今回、招いていただいたのはアジアパシフィックのメディア向けプログラムで、内容はクルー本社工場やミュージアム見学、新施設訪問など。工場やミュージアムは以前、何度か訪れたことがあったのですが、改めてカレンダーを振り返ってみたら、前回の訪問は2018年と8年も前のことでした。
以前、ユーズドとはいえ、ベントレーに乗っていたこともあり、比較的高い頻度で訪れ、そして来るたびごとに愛着が増していたベントレーの本拠地。あれからずいぶん時間が経過しています。変わったもの、変わっていないもの、ぜひ確かめてみたいと、ふたつ返事でここまでやってきたのでした。
お迎えのクルマはベントレー「フライングスパー」。荷物をトランク……ではなく、英国の流儀に従って“ブート”に収めたら、その上等に仕立てられた後席に身を預けます。
早速、晴れていたかと思えばいきなり雨に見舞われるブリティッシュウェザーの洗礼を浴びながらの、しかしながら至極快適な1時間ほどのドライブで、クルマはチェシャー州にあるルーカリーホール&スパに到着です。
実はここは、ベントレー取材の際の定宿。かつてのマナーハウスをホテルに改装した本館は、とても風情があります……ちょっと幽霊が出そうな感じもするけれど。今回の部屋は新館。地下階でしたが、実際に中に入ってみたら周囲の視線を適度に遮ることのできるコージーなテラスがついた、ワルくない部屋でした。

荷物を置いたら、遅めのランチを取るためレストランへ。実はここルーカリーホール&スパは、かつてデイヴィッド&ヴィクトリアのベッカム夫妻が婚約を発表したところで、レストランや外のテラスがとても美しく、気持ちいいのです。プログラムが始まったらあわただしくなるのは必至。今のうちに行っておかない手はない、というわけです。
その後、しばらくは部屋でリラックス。正式なプログラムは夕方のカクテル、そしてディナーで始まります。もちろん、きちっとスーツに着替えて再びレストランへ。8年前とは全く顔ぶれの異なるPRメンバーの中には、かつてポルシェ アジアパシフィックでお世話になった方もいて、思いがけずの再会を楽しむことにもなりました。
ディナーは英国調ではなくフレンチ。味だけでなく供し方もさすがスマートで、思わずワインが進んでしまいました。次の日も早いのに!
翌朝は、まずロビーに集合して、そこから徒歩で移動します。前夜に渡されたプログラムによれば、最初に訪れるのは2024年11月にオープンした「The Mews」とのこと。それは一体どこにあるのかと思っていたら、なんと宿のすぐ隣に位置していたのでした。前回訪れたときにはこの施設はまだなかったので、分からなかったんですね。
“Mews”とはそもそも、かつて馬小屋だった建物を改装した住宅やアトリエを指すそうです。実際、この建屋が馬小屋だったのかどうかは聞きそびれましたが、少なくともこの何十年は、歴代のベントレーCEOの私邸として使われていたのだといいます。それが改装され、2024年に“ベントレー専用のカントリーリトリート”として生まれ変わったわけです。
歴史と伝統、風格を感じさせるファサードから中に入ると、内装の雰囲気は一転、モダンラグジュアリー。洗練されつつも温もり感がある空間に仕立てられています。よく見れば、家具はベントレー・ホームコレクションのもので、オーディオシステムはNaimとFocal。音響は屋外にも用意されているので、パーティなどに使うこともできるでしょう。
実際の使われ方としては、ユーザーが車両のパーソナライゼーションの詳細を決める際などに、じっくり吟味するための部屋だったり、あるいはこうしてメディア対応だったりという用途が多いようです。
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