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「えっ、エンジン車も進化するの!?」メルセデス・ベンツはなぜEV版「Cクラス」投入直後にエンジン車も大刷新? 排気量拡大&新電動過給器のねらいとは

排気量を拡大して新たな電動過給器まで採用した理由

 そうした考え方を最も象徴しているのが、新しい2リッターの4気筒ガソリンエンジン“M254 EVO”です。

 今回は「C200」も2リッターエンジンを搭載。「C200」はこれまで1.5リッターエンジンを搭載していましたが、今回は2リッターエンジンを採用と、排気量が拡大されたことになります。

“M254 EVO”には、ミラーサイクル燃焼と12:1の圧縮比を採用し、部分負荷域での燃料消費と窒素酸化物(NOx)排出量を低減。ユーロ7への対応を見据え、全回転域で燃料と空気を効率よく燃焼させ、排ガスを浄化しやすい状態を保つよう設計されています。

 なかでも最大の特徴が、新開発の“eZV(電動補助コンプレッサー)”です。

 一般的なターボチャージャーは、排ガスのエネルギーを利用してタービンを回すため、低回転域などではアクセルペダルを踏んでから十分な過給圧が得られるまでに時間差、いわゆる“ターボラグ”が生じる場合があります。

 その点“eZV”は、48Vの電気システムによって駆動され、わずか数ミリ秒で非常に高い回転数まで加速。アイドリングをわずかに上回る領域からトルクを生み出し、大型の排気ターボが本格的に働き始めるまでをつなぎます。

 これにより、発進時やコーナーからの立ち上がり、追い越し時などで、よりリニアなレスポンスを実現するといいます。

“M254 EVO”は3段階の出力で用意され、「C200」は最高出力177ps(130kW)、「C250」は218ps(160kW)、「C300」は258ps(190kW)を発生します。

 最上位の「C300」には、約20秒間にわたって27ps(20kW)を上乗せするオーバーブースト機能も採用。ISGによるアシストまで含めると、システム全体でさらに力強い加速を実現します。

メルセデス・ベンツ新型「Cクラス」シリーズ
メルセデス・ベンツ新型「Cクラス」シリーズ

 こうした改良から見えてくるのは、排気量の拡大といっても、従来型エンジンへと回帰したわけではないということです。

 むしろ2リッターエンジンに48VハイブリッドシステムやISG、電動補助コンプレッサーを組み合わせることで、内燃機関の弱点を電気の力で補いながら、レスポンス、効率、排ガス性能をまとめて高めているのです。

 BEVモデルを新たにラインナップしながら、エンジン車も史上最も包括的な規模で刷新した「Cクラス」。BEVかエンジンかという単純な二者択一ではなく、電動技術を使って内燃機関そのものをさらに進化させることが、メルセデス・ベンツのひとつの答えといえそうです。

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