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2.4Lターボが消えた!? レクサス新型「NX」はなぜ“ハイブリッド系”だけのラインナップに? 人気SUVが電動化へ大きく舵を切った背景とは

PHEVはEVだけで140km超! “電動車”の使い方が変わりそう

 もうひとつ大きいのが、PHEVの進化です。新型「NX450h+」は、新開発のリチウムイオンバッテリーを搭載。電池容量を従来モデル比で30%増やし、日本仕様ではWLTCモードでEV航続距離140km超を実現する見込みです。

 さらに、従来型にはなかったDC急速充電にも対応。これによりPHEVは、「短距離はEV走行、長距離ではエンジンも使う」という従来のイメージから一歩進んで、日常のかなり広い範囲をエンジンを使わずEV走行でこなせる存在へと進化しています。

 しかも新しいバッテリーは、航続距離の延伸に貢献しているだけではありません。セルの搭載方向を従来の前後方向から横方向へ変更し、ボディの横方向剛性を向上。さらに、搭載位置を下げることで低重心化を図り、操縦安定性の向上にも利用しています。

●「NX」らしい走りを電動化で実現できる時代へ

「NX」はもともと、レクサスのSUVの中でもスポーティなキャラクターを強く打ち出してきたモデルです。

 2014年の初代モデル誕生以来、都会を機敏に走れるSUVというポジショニングを築き、2026年7月末までに90以上の国と地域で累計約190万台を販売。現在ではレクサスのグローバルコアモデルとなっています。

 だからこそ、純エンジン車がなくなったからといって「走りがおだやかになる」と考えるのは早計です。

 新型はフロア剛性を約25%、サスペンションタワー剛性を約30%高め、ステアリングを10mm小径化。バリアブルラックギアも採用するなど、シャシーそのものに大幅に手を加えています。

 さらにTTC-S(Toyota Technical Center Shimoyama)だけでなく、ドイツのニュルブルクリンクやその周辺道路でも走り込み、低速域の街中から200km/hを超えるアウトバーンまで、多彩な環境にふさわしいチューニングを施しています。

レクサス新型「NX」
レクサス新型「NX」

 その開発内容を見ると、新型「NX」は電動化のために走りを我慢していません。むしろ、モーターのレスポンスや駆動力制御を積極的に利用し、電動化を果たしたからこそ実現できる走り味を実現しているのです。

 * * *

 従来モデルでは、その力強い走りが人気を得ていた2.4リッターターボ搭載の「NX350」が消え、新型ではHEVとPHEV中心のラインナップへと変わりました。ただし、その理由を単に「環境性能を高めるため」と見るだけでは、新型「NX」の本当のねらいは見えてきません。

 新世代ハイブリッドシステムによる高効率化に加え、モーターによるレスポンスの向上、常時AWD制御、低重心化、さらにはPHEVのEV航続距離140km超や急速充電対応……など、今回の進化を見ると、レクサスは「NX」において、純エンジン車で具現してきたスポーティさを、電動化技術によってさらに推し進める段階へ移ったといえそうです。

 2.4リッターターボの消滅は、単なるラインナップ整理ではなく、人気SUV「NX」が電動化時代へ本格的に舵を切った象徴的な変化といえそうです。

Gallery 【画像】279馬力の2.4リッターターボが姿を消した!? “電動化”を加速するレクサス新型「NX」を写真で見る(30枚以上)
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