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BMWの最上級セダン 新型「7シリーズ」は極上の乗り心地! i7にも“駆けぬける歓び”はある?

BEVの「i7」から感じられるBMW流の「駆けぬける歓び」

 次にドライバー席を体験しました。
 
 ここで驚いたのは、ハンドル操作に非常に素直に反応してくれることでした。直進のニュートラル感は遊びがなく、よく締まっていて微小舵角から正確に反応してくれます。

BMW新型「i7」の走り
BMW新型「i7」の走り

 コーナーに差し掛かっても直進からのブレーキング、ハンドルを切ってコーナリング、アクセルを踏み込んで立ち上がるという一連の操作に対してとてもスムースに反応してくれました。応答遅れはなく、ロールも小さく気がつかないほどです。

 車両重量は決して軽いほうではないのに、それを感じることなく、これほどまでにドライバーの指示に素直に反応してくれるのに驚きました。

 これもフロア下にアルミで格納されたリチウムイオンバッテリーをレイアウトしていることが効果を発揮しているようです。フロアの剛性アップが乗り心地とハンドリング性能に絶大なる影響を与えているのです。

 4WSは高速での安定性向上と駐車時の小回り性に貢献しますが、欠点としては浮遊感を感じる走行フィールがありました。

 今回もそれをチェックしようと乗ったのですが、4WSだということを感じさせない味付けになっていました。エンジニアは4WSのふらつきがないようにセッティングしたと証言していました。恐らく小舵角での後輪ステアは封印したのではないかと思われます。

 BMWの「駆けぬける歓び」はBEVのi7でもビシビシと感じられます。

 新型7シリーズのバリエーションには直列6気筒、V型8気筒のエンジンを搭載したモデルも用意されています。直列6気筒のディーゼルもあります。日本で発売されるのは、i7の他に直列6気筒のガソリン(740i)とディーゼル(740d)もあります。

BMW新型「7シリーズ」のインテリア
BMW新型「7シリーズ」のインテリア

 今回試乗したもう1台は、日本には導入予定のないV8エンジンを搭載したBMW760i xDriveでした。

 ツートーンカラーに塗り分けられたボディを見ると、ロールス ロイスを思い出させます。それは長く伸びたボンネットがストンと切り落とされたシルエットが凄く似ているからです。この風格あるシルエットにより、新型7シリーズの格が黙っていても上がる気がします。

 BEVのi7に乗ったあとにICE(内燃機関)の760iに乗ると、ハンドル中央付近の小さな遊びやコーナーに入ったときの緩やかなロールが感じられ、いかにi7が良くできているのかを改めて感じることになります。

 恐らく最初から760iに乗っていれば、静かで洗練されていて乗りやすいクルマだと感じたはずなのですが、あまりにもよくできたi7に先に乗ったことで評価基準を厳しくしてしまいました。

 BEVが嫌いな人でもi7に乗ると、BEVを買おうかという気にさせる出来の良さだからです。

Gallery 【画像】BMWのフラッグシップセダン新型「7シリーズ」を画像で見る(28枚)
プロだけじゃない アマチュアこそ試したいスリクソンの新アイアン
こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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