欲しいなら急げ! GRヤリスとの違いは? トヨタ「GRカローラ」は意のままの走りでクルマ好きを魅了する
発売時期がズレてしまった理由とは?
簡潔に説明するならば、トヨタ「GRカローラ」は「カローラ スポーツ」の5ドアハッチバックボディに、「GRヤリス」ゆずりの1.6リッター直列3気筒ターボエンジンとスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”を組み合わせたモデルである。

実はGRヤリスは、「ヤリス」にはない機械式4WDを搭載するために車体後半へ「カローラ」用プラットフォームを流用していたから、ハードウェアとしてはGRカローラ、比較的容易に実現できるものだったといっていいだろう。
しかし実際には、GRカローラの開発には時間がかかり、予定よりも1年ほど発売が遅れたという。GRカローラの車重はGRヤリスの約200kg増し。GRヤリスのエンジンをそのまま載せた開発当初の車両は、豊田章男社長から「これでは買い物グルマ」「野性味がない」といわれてしまったのだという。そこで急遽、エンジンのパワーアップが図られることとなり、結果として発売時期がズレてしまったというわけだ。
そのエンジン、“G16E”型1.6リッター直列3気筒ターボユニットは、ブースト圧の向上や3本出しマフラーの採用、そしてエンジン内部もピストンの変更や排気側カムシャフト締結部の強化などによって、最高出力をGRヤリスの272psから304psへと高めてみせた。トランスミッションは6速MTのみで、自動ブリッピング機能などを備えた“iMT”を採用する。駆動方式は当然GR-FOURである。
GRカローラは車体にも徹底的に手が入れられている。フロントバンパーには大きな開口部が設けられ、フェンダーとフードバルジにはエアアウトレットが備わる。これらは飾りではなく、すべて冷却もしくは空力のためのデザインだ。
ワイドタイヤを収めるべくフェンダーは片側30mmずつ拡大されて、全幅は1850mmに。トレッドはフロントが60mm、リアが85mm広げられている。そしてリアに回れば、件の3本出しマフラー。すべてに意味があるデザインは、迫力というかスゴ味が違う。
しかもこのボディ、ベース車に対してスポット打点を349か所も増やしたもので、構造用接着剤の塗布範囲は実に2748mmも伸ばされている。ドア開口部まわりなど、ぐるりと1周しているほどだ。さらにフロア下のトンネル、燃料タンク前、リアホイールハウス間にはブレースが追加され、その上ルーフはCFRP製という具合に、徹底的な剛性アップそして軽量化が図られているのである。
これは、組み合わされる235/40R18サイズのヨコハマ「ADVAN APEX V601」、そして一部ブッシュをピロボール化するなど強化されたサスペンションに対応するべく補強されたもの。単に数字を追ったわけではないのだ。
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