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マツダの3列シートSUV「CX-8」がさらに進化「乗る人すべてが幸せになる」新世代サルーンの真価とは

いつまでも座っていられそうなセカンドシート

 マイナーチェンジを受けたマツダの3列シートSUV「CX-8」に乗りながら、かつて名古屋から東京までCX-8のセカンドシートに乗って移動した日のことを思い出しました。あまりの快適さに大きな衝撃を受けたからです。

マイナーチェンジでありながらデザインだけでなく中身もしっかりと進化を遂げたマツダの3列シートSUV「CX-8」
マイナーチェンジでありながらデザインだけでなく中身もしっかりと進化を遂げたマツダの3列シートSUV「CX-8」

 名古屋から東京までの移動時に乗ったCX-8は上級グレードだったこともあり、セカンドシートは左右が独立したセパレートタイプ。ヒーターはもちろんのこと、ベンチレーションやポジションの電動調整機能まで備わる至れり尽くせりの空間で、さらにロングホイールベースのおかげでヒザ回りがゆったりしているなど、とても贅沢な空間だと思いました。

 そして何より印象的だったのが、乗り心地の質感が高かったこと。3列シートモデルながら、多くのミニバンとは違って車体の動きが地に足がついた感覚で落ち着きがあり、高速域における不快な振動やブレも巧みに抑えられています。

 その上、ステアリングを握ってみても、ハンドリングや直進性、安定性が高いのでクルマにムダな動きが少なく、車体のふらつきに起因するハンドル修正も少ないのです。

 つまりCX-8は、空間構成におけるアドバンテージと動的質感の両面から、セカンドシートに座る人の快適性を高いレベルへと導いていたのです。こんなに快適なセカンドシートならいつまでも座っていられそう……。CX-8での長距離移動は、そんな超ポジティブな印象を抱かせてくれたのです。

 昨今、ミニバンに代わる選択肢として3列シートSUVを選ぶ人が増えていますが、そんな人たちに注目して欲しいのはサードシートの快適性です。例えばCX-8で移動する際、最も楽しいのはドライバー、そして最も快適なのはセカンドシートに座る乗員ですが、CX-8はサードシートに座る乗員への心づかいも見逃せません。何を隠そう、空間の広さと着座姿勢が、国産の3列シートSUVの中で最も優れているからです。

マイナーチェンジでありながらデザインだけでなく中身もしっかりと進化を遂げたマツダの3列シートSUV「CX-8」
マイナーチェンジでありながらデザインだけでなく中身もしっかりと進化を遂げたマツダの3列シートSUV「CX-8」

 その上、CX-8のサードシートは、安全性の高さにおいても優秀です。万一、後方から衝突された際の被害が気になるサードシートですが、マツダは法規よりも厳しい「後方から80km/hの車両が70%オフセット(70%が重なった状態)で衝突した際でもサードシートの生存空間が保たれる」という基準を課し、安全性を確認しているのです。

 サードシートは後突時のクラッシャブルゾーンが少ないにもかかわらず、空間的な安全要件が法律で定められていないため、衝突試験結果を公表しているモデルはほとんどありません。そんな中、CX-8は安全性をしっかり確認し、それを明らかにしている数少ないモデルなのです。こうした取り組みからもマツダの真摯な姿勢が伝わってきます。

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