新時代の高級感!? 全長4.8mのプレミアムSUV メルセデス・ベンツ新型「EQE SUV」ってどんなクルマ?
熟成された高級なBEVの味わい
BEVの場合には「回生」による発電がレンジ(航続距離)を伸ばすために重要なポイントになります。しかしアクセルオフの場合に常時回生するのが最善というわけではありません。
回生を使わずセーリング、あるいはコースティングと呼ばれる惰性で走る距離を伸ばすのもトータルで見ると有効な手段です。

新型EQE SUVには「D Auto」というモードがあり、通常運転ではこのモードで走ることが非常に便利で使いやすく電費にも良いと思われます。
走行中アクセルオフにすることでセーリングモードになります。回生せずに惰性で走るたら、89kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し2630kgの重い車重は電車のように慣性力で走ります。
先読みができるドライバーなら電気を使う駆動をせずに長くセーリングで走ることができれば電費を稼げます。こんなときに「D Auto」がすごいのは、レーダーとカメラを使って前方の車両を捕捉し、車間距離が近づいてきたら回生を始めるのです。
前車に追従して走っている場合なら、先行車が停止したら新型EQE SUVも止まってくれます。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を使っていなくても「D Auto」で自動的にやってくれます。
ほとんど似た機構を2022年冬に発売したトヨタ新型「ノア」「ヴォクシー」にも搭載されていますが、こちらは停止まで制御せず15km/hまでスピードが下がるとドライバーにバトンタッチします。これはカーメーカーの考え方によるものでしょう。放っておいても止まってくれると思わせないことも、乗る人によっては安全面で効果があるかもしれません。
これとは別にドライバーの意思で回生を使うこともできます。パドルシフトにより回生の強さを変えられますから、先行車のいないワインディングロードを走るケースなどでは役に立ちそうです。
新型EQE SUVは4WDですが、基本は後輪駆動です。ダッシュボード中央のモニター画面でも確認できますが、まずは後輪駆動でスタートします。
大きくアクセルペダルを踏み込まなければ前輪は駆動しません。徐々に深く踏み込んでいくと前輪も駆動を始め、さらにもっと深く踏み込むとモニター画面が赤くなって強力な加速をしていることが画面でも体感でも確認できます。アクセルを緩めるとまた後輪駆動に戻ります。このときには前輪はDCU(ディスコネクトユニット)によりモーターと切り離され、モーターの抵抗を受けずに走ることができ電費に貢献します。
電費といえば、Cd値=0.25という空気抵抗係数の小ささも大きく貢献しています。これは各パネルの接合部、ドアミラーの配置などの目にみえる場所だけでなく、ボディ下面のカバーなどによって空気抵抗を減らした結果です。
色々な新しい仕掛けを盛り込んだ新型車ですが、走行時の静粛性、アクセルペダルに遅れなく素直に反応する感触は、熟成された高級なBEVに仕上がっていました。

Mercedes-Benz EQE350 4MATIC SUV Launch Edition
メルセデス・ベンツ EQE350 4MATIC SUV ローンチエディション
・車両本体価格(消費税込):1369万7000円
・試乗車オプション込み価格(消費税込み)1380万7000円
・全長:4880mm
・全幅:2030mm
・全高:1670mm
・ホイールベース:3030mm
・車両重量:2630kg
・モーター最高出力:292ps
・最大トルク:765Nm
・総電力量:89kWh
・一充電走行可能距離:528km
・交流電力量消費率(WLTC):208Wh/km
・駆動方式:4WD
・乗車定員:5名
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