システム出力は711馬力! ポルシェ新型「911ターボS」の走りは鳥肌が立つほど刺激的!! ハイブリッド化を果たした最新の「ターボ」は速さも快適性もケタ違い
「ターボ」の名が何を意味するかを雄弁に物語る走り味
予想どおり、いよいよハイブリッド化された新しいポルシェ「911ターボS」の試乗のために訪れたのは、スペインはマラガ近郊。サーキットでクーペを、一般道でカブリオレを試すという贅沢なプログラムでした。
気になるのは当然その走りなのですが、この新型「911ターボS」はデザインも見どころが満載です。
特にインパクトが大きいのが、内外装の各部にあしらわれた「ターボ」専用カラーの“ターボナイト”。外観ではフード上の“クレスト”やリアの“Turbo S”のレタリング、ホイールなどが、そして内装では、ステアリングホイールやダッシュボード、シートベルトに各部のスイッチが、この専用色でコーディネートされています。
特に外観がより重厚で、凄味すら感じさせるのは、変更された各部のディテールだけでなく、この“ターボナイト”によるところも大きそう。「911」の、そしてポルシェ各ラインナップの頂点は「ターボ」なのだと、静かにしかし力強く主張しているのです。

そして目玉のパワートレイン。エンジン本体は「911カレラGTS」と共通の新開発3.6リッター水平対向6気筒。これにPDK(ポルシェ・ドッペルクップルング=デュアルクラッチ式トランスミッション)内蔵の電気モーターに加えて、eターボ、要するに電動排気ターボチャージャーを用いる“T-ハイブリッド”を組み合わせるのですが、「カレラGTS」と大きく異なるのは、そのeターボが2基掛けされていることです。
そのスペックは、最高出力711ps/6500〜7000rpm、最大トルク800Nm/2300〜6000rpm。最高出力は先代に対して実に61ps増となります。ちなみに「カレラGTS」は541psですから、その差は実に170psです。
動力性能は、0-100km/hが従来より0.2秒速い2.5秒、0-200km/hが0.5秒速い8.4秒とされています。最高速度は322km/hにも達します。
実は注目すべきはこのパワートレインだけには留まらないのですが、説明は走りながらしていくことにしましょう。まずはいきなりサーキットでの全開走行です。
コースに出てまず驚かされたのが、その鋭いアクセルレスポンス。予想はしていましたが、右足に力を込めたときにはすでにブーストが立ち上がっているかのようなキレ味、そしてその際の分厚いトルク感は、想像を超えていました。
自然吸気エンジンのようなハイレスポンスと、ターボの大トルクが融合した感じ、といえば伝わりやすいでしょうか。従来の「ターボS」だって過給ラグに不満を抱いた記憶はないのですが、これは次元が違うといってもいいかもしれません。
実は「ターボS」では、eターボのコンプレッサー径が83mmから73mmに、タービン径が80mmから65mmに、それぞれ小径化されています。出力は十分以上にあるので、過給そして減速時の回生のレスポンスを一層高めるため、あえて小径化されているのです。

もちろん、単にレスポンスに優れるだけではありません。その先の加速も、まさに天井知らずで、回すほどにパワーが炸裂してくる勢いです。
離陸しそうな突進力を強大なダウンフォースで押さえつける加速感には、最初は刺激と同時に畏怖(いふ)を覚えたほどに刺激的。速いクルマにはそれなりに慣れているつもりですが、久しぶりに鳥肌の立つような感覚を味わいました。
page
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】